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内閣府国際広報誌『KIZUNA』に当センターに関する記事が掲載されました。

内閣府国際広報誌『KIZUNA』に当センターに関する記事「JAPAN-TUNISIA ACADEMIC EXCHANGES SOW SEEDS OF BUSINESS」が掲載されました。

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https://www.japan.go.jp/kizuna/2022/06/japan-tunisia_academic_exchanges.html

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・内閣府国際広報誌『KIZUNA』トップ:
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JICA-JST SATREPS『エビデンスに基づく乾燥地生物資源シーズ開発による新産業育成研究』モロッコ・チュニジア 第1回オンラインウェビナーを開催

2020年12月に実施されたSATREPS合同調整委員会(JCC)におけるモロッコ・チュニジアの共同研究促進に関する協議を受けて、2021年3月5日、モロッコ・チュニジア第1回オンラインウェビナーを開催しました。

モロッコのHAJJOUJI農業省教育局長ならびにMOUSGAR高等教育省国際協力局長、チュニジアのSAIED高等教育省研究活用総局長、 JICA経済開発部野口課長、筑波大学の礒田研究代表が挨拶し、これまで本事業で実現した多くの研究成果をモロッコ及びチュニジアにおける二国間共同研究・ネットワーク構築に移行させる重要なステップであると同時に、モロッコ・チュニジア間の研究機関、研究者の共同研究ネットワークが本事業を超えて継続していくことが重要であると強調しました。

モロッコ・チュニジアの8つの研究機関の研究者より、マグレブにおけるオリーブオイルの生産性及びトレサビリティー調査の実施、両国における農業生産者組合との協力強化や共同フィールドワークの実施、 モロッコ及びチュニジアがJICAの支援によって導入した機材を活用した共同分析サービスの実施、機材活用技術の共有、モロッコ・チュニジア間の産官学共同研究協定の締結等に向けた提案など、活発な議論が行われました。

新型コロナウィルスの拡大による渡航制限が続く中、両国の共同研究を推進するため、今後も本SATREPSプロジェクトでは、テーマおよびグループごとにオンラインセミナーを実施します。

参加機関は次の通り:Institute Agronomique et Veterinaire Hassan II (IAV), Cadi Ayyad University (UCA), Center of Biotechnology of Borj Cedria (CBBC), National School of Engineering of Sfax (ENIS), Faculty of Medicine of Sousse (FMS), Center of Biotechnology of Sfax (CBS), Institute of Arid Land (IRA, Mednine), National Institute of Agronomy of Tunisia (INAT), モロッコ農業省、モロッコ高等教育省、チュニジア高等教育省、筑波大学、JICA

チュニジアSATREPS: 礒田センター長、中嶋教授がチュニジアを訪問しました。

2019年3月19日(火)~23日(土)まで礒田センター長、中嶋教授がチュニジアを訪問しました。
今回の訪問では2019年11月29日~12月1日に開催が決定したチュニジア・日本文化・科学・技術学術会議(TJASSST2019)および2019年度SATREPS合同調整会議について、ホスト研究機関であるスース大学を訪問したほか、スファックス国立エンジニアリングスクール(ENIS)、スファックス・バイオテクノロジーセンター(CBS)、ボルジュセドリア・バイオテクノロジーセンター(CBBC)のメンバーとの研究進捗協議、カルタゴ大学、高等教育省、チュニジア農業漁業連盟(UTAP)の表敬、民間企業Boudjebel VAC PA社との研究進捗協議を行いました。

左から中嶋教授、スース大学Moez KHENISSI副学長、ハラビ教授、Dr. Kefi (CERTE)

スファックス国立エンジニアリングスクール(ENIS)、スファックス・バイオテクノロジーセンター(CBS)との協議。筑波大学博士課程留学生を中心としたチュニジア産オリーブオイルのブランディングのための産地判別技術(地縁技術)開発の進捗を確認。

ENISの研究室を視察

カルタゴ大学を訪問。左から礒田教授、Riadh ABDELTATTAH副学長、Nadia MZOUGHUI AGUIR 副学長、中嶋教授、ハラビ教授

チュニジア高等教育省訪問。左から中嶋教授、礒田教授、Rym SAIED高等教育省研究活用新総局長、ハラビ教授、Samia CHARFI-KADDOUR科学研究総局長(前研究活用総局長)

カスリ元駐日チュニジア大使、農村女性の生活向上を支援しているUTAPおよびアフリカ女性農業者連盟と協議・意見交換を行なった。

デーツ輸出大手BOUJEBEL VACPA社を視察。デーツ製品のバイプロダクトであるデーツシートの有効利⽤に関する共同研究の進捗について協議を行なった。

H30年度ARENA特別セミナーUtilization of Water and Natural Resources for Sustainable Developmentの開催

2019年3月12日(火)、バングラデシュとチュニジアから電気工学と水管理に関する2名の研究者を招聘し、平成30年度のARENA特別セミナーUtilization of Water and Natural Resources for Sustainable Developmentを筑波大学にて開催いたしました。中嶋光敏教授による開会のあいさつに続き、まずはラジシャヒ大学(バングラデシュ)電気工学研究科のAbu Bakar Md. Ismaili教授により、“Possibility of Solar Energy Harvesting With Silicon Extracted from the Padma River Sand of Bangladesh”と題された講演が行われました。イスマイリ教授は佐賀大学で学位を取得され、日本の研究機関との共同研究を長年行ってこられました。このたびの講演は、本センターのIslam M. Monirul助教との共同研究にも関わるもので、バングラデシュ、パドマ川の砂から高純度のシリカを抽出し、太陽光電池を生成するなど、持続的開発に向けたバングラデシュ独自の資源の有効利用について詳細な説明が行われました。続いてボルジュセドリア・エコパーク、水資源研究技術センター(チュニジア)のMohamed Kefi博士より、“Adoption of Environmental Strategies towards Sustainability in Tunisia”と題した講演が行われました。Kefi博士は筑波大学で学位を取得され、SATREPSなどの本センターのプロジェクトに共同研究者として深く関わられてこられました。また、毎年チュニジアで開催しているTJASSSTにも参加いただいております。講演は世界規模での気候変動や人口増加などによる環境変化のなか、水資源を確保し、また安定的に供給するための国際的な指標、国連のMDGsやそれに続くSDGsの政策について行われました。またチュニジアを事例としてそうした国際的なポリシーがどのように適応されているのかを検討し、最後に国家間の協力や産学連携などこれからの課題を提案されました。本セミナーには本学教員や留学生など28名が参加し、講演の後には参加者から次々と質疑が行われ、講演者との議論が活発に行われました。

講演を行うIsmaili教授

講演を行うKefi博士

質疑応答の様子

講演者及び参加者

 

モロッコSATREPSハッサンII世農獣医大学で搾油機材の試験運転を実施しました。

2019年3月7日(木)、モロッコSATREPSプロジェクトの研究機関であるハッサンII世農獣医大学に、2016年のプロジェクト開始当初から慎重に検討を重ねてきたアルガン、オリーブ、サボテン等の搾油機と関連機材が導入されました。同11日(月)には、これら機材を製造したLes Atelier Afyach社のエンジニアがIAVを訪問、試験運転を実施しました。

試験運転では、製品化技術開発グループのMohamed ZAHAR主任教授、Tari OUCHBANI准教授、そして先生方が担当する修士課程の学生2名の他、バリューチェーン分析グループのOuiam LAHLOU教授と修士課程の学生も参加し、エンジニアの説明を聞きつつ、特に搾油段階における温度コントロールについて、熱心なディスカッションが行われました。

通常、これら機材はアルガンやサボテン等のオイルや関連製品を生産する女性組合や企業向けに、高温で、短時間に大量の搾油を行うことを目的として製造されています。 しかし、本プロジェクトでは、筑波大学の中嶋光敏教授と搾油機の仕組みを確認の上、OUCHBANI准教授が何度も業者へ説明・議論し、モロッコのアルガン、サボテン・オイル製造現場で実際に利用されている機材の搾油ヘッド部分に温度測定機能を追加するなど、研究目的を踏まえた独自のアレンジを追加しています。今後は、学生達を指導しながら、搾油時の機材各所の温度、そして搾油速度が成果品となるオイルや残渣に与える影響を調査し、ベストな状態となる組み合わせを追及します。4月には生態系分析グループと連携した産地別アルガンの品質の特徴解明に向けたフィールド調査も予定されており、モロッコにおける食品工学の拠点を目指してIAVでの研究活動が本格的に始動します。

2019年1月、中嶋教授(右)の助言を受けるウチバニ准教授(中央)と業者エンジニア(左)

3月11日、試験運転で学生へ課題提起を行うウチバニ准教授(右から二人目)とザハール教授(右)

搾油の入り口と出口、出てくる油の温度を測定中

研究開始です。

 

モロッコSATREPS:生態系解析グループの合同フィールド調査開始。

2月24日からモロッコSATREPSプロジェクト第3グループ生態系解析チームの合同調査が始まりました。同グループは機能性植物の生態環境調査、産地判別技術の開発を目的に、筑波大学生命環境系の川田清和助教と、長年モロッコ国中の野山を歩き回り、植物生態系に精通するハッサンII世農獣医大学(IAV)のMohamed YESSEF教授が中心となりサンプルを収集、様々な食薬植物の生態環境にかかる共同研究を進めています。

今回の合同調査から、東京農工大学大学院で国際環境農学を指導されている藤井義晴教授と、IAVのYasmina IMANI教授と連携し、収集された膨大な植物のアレロパシー(Allelopathy:他感作用)作用を研究し、テータベースに纏めていく予定です。アレロパシー効果のある植物は、抗酸化作用など食薬機能を持つ場合が多く、プロジェクトへの付加価値の高い貢献が期待されています。

合同調査には、YESSEF教授が新たに受け入れた修士課程の学生も同行し、日本・モロッコ双方の研究者からフィールドで細かい指導を直接受けました。先生方の培ってきた知見が若い次世代へ引き継がれていきます。

サンプル収集の様子 (アガディール海岸線)

  アルガンの葉のポリフェノール測定 (山の斜面)

 

 

サンプル収集場所の土も採取します。

今後の研究方針を説明する藤井先生

 

モロッコSATREPS:SDGsビジネス支援事業調査団がIAVを訪問

2019年2月11日、JICAが支援するSDGsビジネス支援事業「女性の雇用創出のための アルガンオイル生産・販売ビジネス調査」で、プロジェクトを総括するジェイ・シー・ビー・ジャポン社の板橋マサ江代表取締役を団長とする調査団が、現在本センターが実施中のSATREPSプロジェクトのカウンターパートであるハッサンII世農獣医大学(IAV)を訪問しました。

日本でも一躍注目を集めるアルガンやサボテン関連製品ですが、アルガン原産国であるモロッコでは、生産の主力は農村女性達が構成する小規模組合が担っています。本プロジェクトでは、ジェイ・シー・ビー・ジャポン社とモロッコのサハラ・カクタス社が連携し、日本から独自に開発した機材を導入、伝統的手法による女性達のケガのリスクを低減し、且つ、アルガンの品質確保に配慮した作業環境を整備・定着させることで、持続的な所得機会の向上を目指します。

今回の訪問では、SATREPSプロジェクトでIAVが中心に実施している品質分析や加工技術の開発、アルガン等の生態系解析と産地別特性の判明へ向けた研究、バリュー・チェーン分析につき、活発な意見交換が行われました。今後も、こうした情報交換を継続し、両案件の相乗効果の発現を目指します。近い将来、IAVで認証された高品質なアルガン等関連製品が、日本の消費者へ届くことが期待されます。

モロッコSATREPSに(株)ADEKA斎藤主任研究員が来訪しました。

2019年1月9日~15日まで、礒田博子研究代表、中嶋光敏教授と共に、(株)ADEKA研究開発本部斎藤雅子主任研究員がモロッコを訪問、SATREPSプロジェクト・サイトの視察、アルガンやオリーブ残渣の付加価値化へ向けた第一回現地調査を実施しました。

調査では、共同研究機関であるハッサンII 世農獣医大学(IAV)やカディ・アヤド大学(UCA)の研究室を視察、モロッコ側研究者との意見交換を行いました。また、生態系解析グループのユッセフIAV教授、製品化技術グループでSATREPSラボ主任のウチバニ博士と共に、モロッコ有数のオリーブ関連製品企業であるアトラス・オリーブ・オイル社の農場視察をはじめ、アルガンの産地であるエッサウィラやアガディール地方を訪問、関連製品を生産・販売する女性組合や農協で、セクター全般の現状や残渣の活用状況にかかる情報収集とサンプルの回収を実施しました。

筑波大学と(株)ADEKAは共同研究協定を締結。今後は、日本・モロッコ両国の企業の参画による産学連携研究開発の促進が期待されています。

アトラス・オリーブ・オイル社会長,社長 と共に

アルガン・オイル生産現場の視察

アルガン生息状況の視察

カディ・アヤド大学での協議

在京チュニジア大使館のレセプションに参加

12月21日(金)、在京チュニジア大使館にて開催されたレセプションに、当センターから中嶋光敏副センター長をはじめとする教員、研究員、チュニジアからの留学生などが参加いたしました。
開会の挨拶では、モハメド・エルーミ大使から筑波大学および地中海・北アフリカ研究センターの事業の進展とチュニジアとのより一層の協力関係強化への期待が述べられたのに続き、中嶋副センター長からは、二国間事業などにおけるチュニジア大使館からの多大な協力に対する感謝の意が述べられました。レセプションには外務省、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)、独立行政法人国際協力機構(JICA)、国立研究開発法人産業技術総合研究所といった各機関の他、一般社団法人Japan Innovation Networkなど、当センターのSATREPS事業に関連した民間セクターから多数の参加がありました。

中嶋副センター長とエルーミ大使

レセプションの参加者

「チュニジア・日本シンポジウム:持続可能な水資源管理のためのイノベーション創造(TJS Water2018)」が開催されました。

1123日~25日(日)にチュニジア・ハマメットにおいて、「チュニジア・日本シンポジウム:持続可能な水資源管理のためのイノベーション創造(TJS Water2018)」が開催されました。同シンポジウムは、筑波大学地中海・北アフリカ研究センターが宮崎大学と協力し、チュニジア高等教育・科学研究省と日本学術振興会(JSPS)による支援の下、カルタゴ大学、ボルジュ・セドリア水資源研究技術センター(CERTE)と共同開催しました。シンポジウムのセッションは、水資源管理とガバナンス、②水処理と脱塩化、③水環境、④排水管理と公衆衛生および⑤水資源利用技術と社会実装の5つに分かれ、日本とチュニジアから27の研究機関が参画し、日本からは16名の研究者が出席し、57件の発表と33件のポスター発表が行われました。今回は特に、「乾燥地における水資源の管理と運用」にテーマがしぼられ、科研費やJSTJICAの地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)事業による国際共同研究の成果が北アフリカから世界に向けて発信され、有意義なシンポジウムとなりました。

地中海・北アフリカ研究センターは8月6日(月)にキックオフシンポジウムを開催いたしました。

地中海・北アフリカ研究センターは8月6日(月)にキックオフシンポジウムを開催いたしました。

当日のプログラム

今回の成果を踏まえ、地中海・北アフリカ研究センターは地中海および北アフリカ圏との国際共同利用・共同研究の推進等に積極的かつ真摯に取組んでいく所存でございます。

(更に当日の写真を表示するには「続きを読む」をクリックしてください)

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当センター上山助教が筑波大学若手教員奨励賞を受賞

当センターの上山助教が筑波大学若手教員奨励賞をいただきました。

第82回ARENA定期セミナーの様子

平成29年5月11日(木)にARENA定期セミナーを開催いたしました。

日時:平成29年5月11日(木)17:30~19:00
場所: 筑波大学 北アフリカ研究センター会議室
講演者:岡本 直久 氏
(筑波大学 システム情報系 社会工学域 教授)
講演題目:「アジア交通学会(EASTS)の20年の軌跡」

セミナーでは、岡本先生から、「EASTS (Eastern Asia Society for Transportation Studies)」設立20年にあたり、現在19の加盟国に至る苦労話もありました。講演後には、聴講者から海上交通の将来性について等、活発な質疑や感想が述べられました。

セミナーの様子

岡本 直久 システム情報系教授

“Islamic Finance ” Seminar for Iran

北アフリカ研究センター 上山一助教が、JICA調査団の専門家としてイランに派遣されました。

平成28年10月1日~10月6日の期間、上山一助教は、JICA調査団の専門家として、イランに派遣され、 債権管理セミナーの講師を担当いたしました。

現地での講義の内容(抜粋)
10月3日
1 Outline on of Bond
1-1 Purpose of Bond issuance1-2 Types of Bond

2 Outline of Government Bill ( not Bond)
2-1 The purpose of the issuance of GB
2-2 The advantage and disadvantage of the issuance of GB for Government and the purchasers
2-3 Government’s Bond Issuance management
2-4 Case study on foreign country (Japan’s experience,lessons learned)

3 Legislative Framework for Islamic Finance and Sukuk in Japan
3-1 Regulatory framework for Islamic finance
3-2 Latest 2011 regulations for issuing sukuk
3-3 Legal characteristics
3-4 Legal and regulatory issues in sukuk

10月4日
4 The Sukuk Market
4-1 Overview of global sukuk market
4-2 Case study : sukuk market in Bahrain
4-2 Case study : sukuk market in Malaysia
4-4 Recent developments in the sovereign sukuk market
Extra Seminar

上山先生が現地テヘランの空港で購入された、貴重なお土産を披露!

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テヘランの空港で購入された、チョコレート、サフラン入りキャンディ、紅茶

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チョコレートの入っている紙箱

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ペルシャ語(?)で書かれたチョコレートの説明書

 

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テヘラン市街地_(上山一助教撮影)

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テヘラン市街地_(上山一助教撮影)

第80回ARENA定期セミナー

第80回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催いたしました。
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      • 講演題目:The Mediterranean diet: implications along the Spanish agrofood chain
      • 日時:平成28年7月21日(木曜日)17:00~18:30
      • 場所:北アフリカ研究センター会議室(共同研究棟A301)
      • 講演者:Prof. Luis Miguel Albisu
        Professor, Chairman Scientific Committee,
        Center for Agro-Food Research and Technology
        of Aragon (CITA), Government of Aragon, Spain
      • Abstract:The Mediterranean diet has been praised for its healthy benefits in many countries. Traditional Mediterranean countries have been adapting, along their agrofood chains, to new consumers’ demands as well as policy requirements established by the European Union (EU) authorities and technical recommendations offered by the European Food Safety Authority (EFSA). This presentation analyses the main trends occurring along the Spanish agrofood chain from consumers’ reactions but also decisions taken by agrofood industries and producers of agricultural commodities. Somehow, the idea is to have a global vision of the entire agrofood system

 

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セミナーの様子

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Prof. Luis Miguel Albisu

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SATREPS日本側代表団がモロッコ・チュニジアを訪問

モロッコ側CPとの協議

モロッコ側CPとの協議

JST-JICA「地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS):エビデンスに基づく乾燥地生物資源シーズ開発による新産業育成研究」の5月からの開始に伴い、研究代表者を勤める北アフリカ研究センターの礒田博子教授ら日本側代表団が、5月8日から14日にかけて、モロッコ、チュニジアを訪問した。一行は9日、モロッコ農業・海洋漁業省のSadhiki次官、Bahaji担当局長と協議し、またSATREPSのモロッコ側カウンターパートであるハッサンII世農獣医大学、カディ・アヤド大学の研究者と、今後の活動に向けた具体的協議を行った。10日には黒川恒男在モロッコ日本大使を表敬し、午後からJICAモロッコ事務所での打合せを行った。翌11日には現地日本企業へのヒアリングを行った後に、チュニジアへと移動した。

黒川大使と一行

黒川大使と一行

Sadhiki次官、Bahaji局長と礒田教授

Sadhiki次官、Bahaji局長と礒田教授

12日にはチュニジア高等教育省にて、Kochlef局長及びチュニジア側カウンターパートであるチュニス国立農業研究所、ボルジュセドリアバイオテクノロジーセンター、スファックス大学国立技術学院、スファックスバイオテクノロジーセンター、スース大学医学部、乾燥地研究所の各研究者とともに、今後の活動に向けた協議を行った。翌13日には、カルタゴ大学学長、エル・マナール大学学長を表敬、JICAチュニジア事務所での打合せを挟んで、長谷川晋在チュニジア日本大使を表敬訪問し、今後のSATREPS及び北アフリカ研究センターの活動展開について協力をお願いした。

チュニジア側CPとの協議

チュニジア側CPとの協議

カルタゴ大学学長を表敬

カルタゴ大学学長を表敬

エル・マナール大学学長を表敬

エル・マナール大学学長を表敬

松原康介准教授が日本都市計画学会論文賞を受賞

■北アフリカ研究センターの松原康介准教授が、「中東・北アフリカ地域の都市計画技術協力史に関する一連の研究」により、日本都市計画学会より論文賞を受賞しました(2016.5.20)。
■業績と講評の詳細については日本都市計画学会ホームページ(http://www.cpij.or.jp/)に掲載されています。


日刊建設工業新聞2016年5月10日2面に関係記事が掲載されております。
http://www.decn.co.jp/?p=67422

読売新聞に記事が掲載されました。

読売新聞2016年1月3日(日曜日)発行の地域(茨城)のページに、北アフリカ研究センターの記事が掲載されました。

記事の中には、昨年(2015年)11月11日から18日にかけて開催された「MENA Week 中東北アフリカ週間」についても触れられており、人文社会系 北アフリカ研究センター 岩崎真紀助教と留学生との和やかなランチ会の写真が大きく掲載されています。


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ARENA スタッフミーティング

27年度10月から、スタッフミーティングが第2、第4月曜日開催に変更となりました。
12月28日のスタッフミーティグは中止とし、次回のミーティングは年明け1月18日(月)16時~を予定しております。
良い新年をお迎えください。

Bonne année 2016 à vous et à votre famille !

MENA Week(中東・北アフリカ週間)修了記念パーティー

2015年11月11日(水)から開催されていたMENA Weekは、11月18日に最終日を迎えました。大学内のスープファクトリーで、修了記念ハラールフードパーティーが開かれ、盛会となりましたことを御礼申し上げます。


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会場入り口:スープファクトリー

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会場内


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北アフリカ研究センター長:青木先生による挨拶


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食欲をそそるスパイスの香り!

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ハラール料理


会場内の様子はこちら↓ MENA Week学生スタッフ、留学生からの挨拶もありました。
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MENA Week実施責任者:岩崎助教

2015筑波大学 秋の海外留学フェア

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2015年10月20日(火)、大学会館・特別会議室でグローバル・コモンズ機構主催の「2015 筑波大学 秋の海外留学フェア」が開催されました。
北アフリカ研究センターは、北アフリカ・地中海地域の協定校19大学のうち、今年度は下記5大学と「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」の紹介を重点的に行いました。

  • カルタゴ大学(チュニジア)
  • チュニス・エル=マナール大学(チュニジア)
  • アル・アハワイン大学(モロッコ)
  • ヨルダン科学技術大学(ヨルダン)
  • モンペリエ第1大学(フランス)

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大学会館特別会議室入り口


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北アフリカ研究センターのブース

北アフリカ研究センターのブースでは、主に協定校の連絡調整責任者の教員が留学を希望する学生の疑問質問に答えました。また、今夏に「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語現地文化を知るための短期研修」に参加した学生も説明員として参加してくれました。
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シンポジウム(TJASSST2015)の開催について

TJASSST2015_Flyer
ポスターのダウンロードはこちらから

北アフリカ研究センターでは、シンポジウム「チュニジア-日本 文化・科学・技術学術会議(TJASSST 2015)」を開催いたします。
当初11月にチュニジアで開催を予定していたTJASSST2015ですが、安全面などの事情を踏まえ、2016年2月に日本で行う事となりました。参加者の皆様には大変ご迷惑をおかけいたします。
詳細につきましては、下記のウエブサイトをご覧頂き、お申込みのお手続きをとってくださるようお願い申し上げます。

○開催期日:平成28年2月23日(火)~24日(水)
○開催場所:大学会館国際会議室
○参加登録:参加希望者は、下記のウェブサイトにて登録を行ってください。
https://tjassst2015.wordpress.com/
・締め切り:平成27年11月10日(火)

【2015 FSPMC 現地レポート】モロッココースを終えて

北アフリカ研究センター/人文社会系の岩崎真紀助教から現地レポートが届きました。


フルサ・サイーダプログラムモロッココースを終えて
“Fursa Saida” Program has been finished with a full of joy of participants and coordinators

2015年8月11日 カナダ・モントリオールより
2015年7月5日に始まったフルサ・サイーダプログラム(FSP)モロッココースが8月4日、無事修了しました。6名の参加生たちは7月5日に20時間以上をかけてモロッコの首都ラバトの空港に到着しました。出迎えには、北アフリカ研究センター客員共同研究員兼チュニスオフィスアドバイザー教員のMoncef Harrabiチュニジア国立農業研究所(INAT)元所長がチュニジアから駆けつけ、車で3時間かかるイフレンまで同行してくださいました。

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イスタンブール空港の搭乗ゲートに集まるウムラ帰りの巡礼者(右手の白い衣服の人々)
写真はすべて岩崎撮影, 2015/7/24

わたしがAUIを訪問したのは、それから20日間が過ぎ、FSP生が期末試験を受け、修了証を受け取った日でした。成田からイスタンブールを経由し、カサブランカ空港に到着するまではよかったのですが、ウムラ(イスラームにおけるマッカ小巡礼。巡礼者は自分の国の旅行代理店などに申込み、マッカへは団体で行くことが多い)帰りの人々でごった返していたうえ、多くの搭乗客の預け荷物が長時間出てきませんでした。

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AUIでの研修を終え, タンジェに発つ直前のFSP生たちとAUI側コーディネータのおひとりブーナジュマ教授, 2015/7/25

ロストラゲージの手続きをしようとした矢先に自分のスーツケースが出て来たときには、到着予定時間を2-3時間過ぎていました。
そこから3時間以上かけてイフレンに到着したときにはかなり疲れていましたが、晴れ晴れとした様子のFSP生と会ったときには、このプログラムを開催して本当によかったという充実感にかわりました。彼らの姿からは、この1か月がいかに実り多いものだったかが十分に伝わってきました。

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モロッコ地図 http://www.kaze-travel.co.jp/morocco_tenjo014.html, 2015/8/11閲覧。

研修先のアル=アハワイン大学(AUI)でのFSP生の生活の様子は、参加生の高倉駿さん(比較文化学類3年)や草山亮さん(国際学類1年)、嶋村安祐美さん(教育学類4年)からの現地レポートにもありますが、密度の高い授業やマラケシュなど遠隔地へのエクスカーションも含む、さまざまなアクティビティからなっており参加生はみな、とても楽しんだとのことです。課外活動でスポーツも堪能できたことは、岩佐直斗さん(社会学類3年)からのレポートからもよく分かります。

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工房で働く女性職人, 2015/7/25

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青を中心とした色使いが美しいフェズの陶器 2015/7/25

7月25日から8月3日まではタンジェでのホームスティとニューイングランド大学でのアラビア語研修でしたが、これは、AUIが筑波大生のために特別に設けてくださった追加プログラムでした。

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モロッコの京都と言われる古都フェズの皮革染色場, 2015/7/25

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カサブランカのハサンⅡ世モスク(アラベスク模様と緑とベージュを基調とした色使いが大変美しいモロッコ最大のモスク。市民の憩いの場でもある), 2015/7/30

FSP生がこの期間にも思い出深い経験ができたことは、岡元侑希さん(社会学類3年)や島倉遼さん(国際学類1年)からの現地レポートでもよく分かるかと思います。

面積が日本の約1.2倍あるモロッコには、イフレンやタンジェ以外にも、フェズ、マラケシュ、カサブランカ、アガディール、ワルザザートといったそれぞれに風合いの異なる都市がたくさんある一方、小さな村々も魅力的です。地中海や大西洋を望む海岸沿いの街、4000m級の山を望む街、遠く沙漠が広がる街、地形や風景の多様さは、他の多くの中東・北アフリカにはない特色です。
また、モロッコでは、伝統工芸の技術が大切に守られており、絵皿やアクセサリーなどのセンスは日本人のそれと重なるところも多いように思われます。AUIでFSP生たちを訪問したあと、わたしはイフレン、フェズ、ラバト、カサブランカ、アガディール、ティズニットをめぐりました。とくにアガディールとティズニットでは、北アフリカ研究センターが進めているアルガン(モロッコの南部にのみ自生する、オリーブに似た樹木。搾油は伝統的に女性たちが行なう。オイルは、大量の実からほんのわずかしか採れないこともあり、高価。食用、美容ともに用いられ、高血圧や紫外線予防に効くと言われる)にかかわる研究のパイロット調査として、カウンターパートであるハサンⅡ世農獣医大学の研究者の方々と協力して、アルガンオイル精製女性協同組合を訪問しました。イスラーム的伝統と調和しながら女性の社会参加を進めているいくつもの女性協同組合とそこで働く人々の姿は、「持続可能な開発」や「女性のエンパワーメント」といったスローガンだけになりがちな言葉を、本当の意味で模索していると感じました。モロッコの調査のあとは、自身の調査のためにカナダのモントリオールに滞在し、現地のコプト正教会移民共同体のフィールドワークを行なっています。

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南部アガディールはビーチリゾートである一方アルガンの産地, 2015/7/28

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ハッサンⅡ世農獣医大学アガディール校のアルガン圃場(アルガンはオリーブよりさらに過酷な自然状況でも実をつけることができる), 2015/7/29

2015年8月11日現在、FSP生は全員無事日本に帰国し、イフレンよりもずっと暑い日本での生活に戻っております。

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伝統的なアルガンオイル搾油器具を表紙とした、女性協同組合のパンフレット, 2015/7/29

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アガディールのさらに南部ティズニットのアルガン油精製女性協同組合に展示されているアルガンオイル美容製品, 2015/7/29

中東・北アフリカに関しては、メディアを通じて、衝突や社会不安等マイナスなイメージばかりが流布していますが、今回FSPに参加し、モロッコでの生活を体験した6名の筑波大生たちは、現地のリアリティを実際に肌で感じることができたと思います。この経験は彼らの中東・北アフリカ観を大きく変えるだけでなく、彼らが自分の経験を友人や家族や先生方に話していくことで、その人たちの理解も変えていくことになると思います。そして、それは、とても小さな草野の根の変化かもしれませんが、偏見のない異文化理解や、もっといえば、平和に通じる着実な一歩であると確信しています。
今回のプログラムでは、AUIの関係者の皆様、ホームスティ先の皆様、駐日モロッコ大使はじめ館員の皆様には本当にお世話になりました。この場を借りて、北アフリカ研究センター一同、心よりお礼申し上げます。


 

We really appreciate all the people in Morocco who supported Fursa Saida Program, especially, Prof. Mohamed Bounajma and professors of ARANAS, Ms. Amy Fishburn, Ms. Khadija Ben Mansour and Mr. Othmane Atif, AUI, Prof. Moncef Harrabi, ex-INAT Director, Tunisia, Ms. Fat hiya, Mr. Mustafa and all the members of the host family in Tangier, H.E. Dr. Samir Arrour and Dr. Abdel Kader Jamoussi, the Embassy of Morocco in Japan. Thank you so much for your great caring for our students to make their staying so fruitful. Their great experience will lead a right understanding of the culture and people in Morocco and MENA region and we are sure it will also lead a world peace even though this step is just a small one.

We also appreciate those who supported our fieldwork in Morocco, Prof. Majid Benabdullah and Mr. Ilyass Arrahmouni, IAV Hassan II, Mr. Amenmoud, ANDZOA, Ms. Fatima and Ms. Jamila, UCFA, Ms. Hannan, GIE. We look forward to further cooperation with you all and again,thank you so much for your kindness for ARENA and the University of Tsukuba.

Tuesday, August 11, 2015

Maki Iwasaki

Fursa Saida Program Morocco Course Coordinator,

Assistant Professor, ARENA

2015つくばグローバルサイエンスウィーク (TGSW)

筑波大学では2015年9月28日(月)から30日(水)にかけて「つくばグローバルサイエンスウイーク(TGSW)」を開催いたします。

北アフリカ研究センターからは
Survival Strategy in Arid Land -Management of Water Resource and Agriculture-」
乾燥地における生存戦略 -水資源と農業経営-
と題したセッションを予定しております。

ポスターのダウンロードはこちらから
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【日時】9月28日 14:15~17:15
【会場】エポカル つくば 会議室402
※ポスターには「401」と記載されておりますが、「402」に変更になりました。
【パネリスト(予定)】
Jamila Tarhouni:Tunisia(Institut National Agronomique de Tunisie)
Mohamed Kefi:Tunisia(Centre de Recherches et des Technologies des Eaux Technopole de Borj-Cedria)
Cherif Ould Ahmed:Mauritania(Institut Superieur d’Enseignement Technologiques de Rosso)
Erina Iwasaki:Japan(Sophia University)
※一部スペリングからアクサン・テギュが脱落しております。
【コーディネーター】
北アフリカ研究センター:入江光輝 准教授
北アフリカ研究センター:柏木健一 准教授
【セッション番号】 29
【事前登録のお願い】
事前準備ならびに期間中の会場運営をスムーズに行うため、事前登録のご協力をお願いしております。登録料・参加費は無料です。
事前登録及び、TGSWはこちらのサイトからお願いします。
【TGSWの問い合わせ】
 下記のメールアドレスへ、筑波大学国際部宛に送信してくださいますようお願いします。
TGSWsecretariatアットマークun.tsukuba.ac.jp
※アットマークを@としてください。

【FSPモロッココース現地レポート】マラケシュのジャーマルフナ

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の国際総合学類1年・草山亮さんから、現地レポートが届きました。


2015年7月11日 マラケシュより
AUIに到着してから最初の1週間が過ぎるころ、私たちARANASプログラムの生徒たちはマラケシュに訪れることになりました。まだモロッコでの生活になれていない私にとって、マラケシュへの旅行は不安に思っていました。スリやひったくりに遭う可能性があると注意されていたからです。
しかし、マラケシュはその不安を上回るくらいエネルギッシュな街でした。特に私がそう感じたのはジャーマルフナです。ジャーマルフナとは、大きな市場のようなもので、食事からカバンなど、様々な商品が並んでいました。また、そこの人々はとても活気にあふれていて、ラマダーン時期とは思えないほど、元気でした。日本人は現地では珍しいのか、見かけると片言の日本語でコンニチハや、アラビア語でأنت ياباني؟とよく声をかけられました。日本では絶対味わえない雰囲気はとても刺激的でした。

昼のジャーマルフナ

昼のジャーマルフナ,2015/07/11,筆者撮影

同じ日の夜に再びジャーマルフナに行く機会がありました。お昼と全く雰囲気が異なって、同じ場所とは思えませんでした。それもそのはずで、お昼のときと比べて人がすごく多かったのです。お昼よりもさらに活気が満ちていました。昼間開いていなかった食べ物を販売している屋台が開いていたり、より多くの大道芸人がパフォーマンスをしたりしていました。
ジャーマルフナで会う人々から積極的に自分をアピールする姿勢を感じました。そうした姿勢を身近に感じ、実際に交流した経験を忘れないようにして、フルササイーダプログラムを修了したいと思います。

夜のジャーマルフナ

夜のジャーマルフナ,2015/07/11,筆者撮影

 国際総合学類 草山亮

平成27年度筑波大学公開講座「水が足りない」を開催しました

筑波大学では市民の皆様を対象に公開講座を行っております。北アフリカ研究センターでは、7月8日(水)と7月15日(水)の2回に渡り「水が足りない~北アフリカから未来の日本へのメッセージ~」と題する公開講座を開催いたしました。

【7/8(水)1回目の講座】
講師:筑波大学生命環境系 助教 河内敦

1回目の講座では、「北アフリカの気候変動と地下水資源」というタイトルで講義を行いました。

● 講義は3部から構成されています。

8795_Kawachi 初めに「北アフリカの水資源と気候変動」についての解説がありました。この部のまとめとして、北アフリカ地域の特徴は、「水がすくない」のではなく「水が足りない」、そして今後「さらに、水が足りない」状況に陥るだろう ということでした。
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次に「チュニジアの地理:農業と水資源」についての解説がありました。この部のまとめとしては、チュニジアの主要産業である観光業・農業のために水資源が不可欠であること、また水資源が量的質的に不足していること、そして量的質的に農業用水を確保するには多方面の技術の導入を連携させる必要があるということでした。

最後に「統合的な水資源管理」について、解説がありました。
講義後は、受講者から活発な質問があり、関心の高さが伺われました。

【7/15(水)2回目の講座】
講師:筑波大学生命環境系 准教授 入江光輝
特別ゲスト講師:富山高等専門学校 准教授 間中敦

2回目の講座では、北アフリカ研究センターの環境・エネルギー部門が行っている「最新の研究の紹介」及び「水資源のサステイナビリティとレジリエンスの考え方」を主題に座学と実習を行いました。

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座学では、チュニジアの貯水池の底泥のニオイをかいでみたり、それを加工したレンガなどの実物を回覧しました。また少人数グループでのフッ素の反応実験や水質分析も行われました。

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2回の講義・実習を通して北アフリカ研究センターの研究活動の一部を一般の方へ公開することができました。

 

【フルサ・サイーダプログラム モロッココースの開催時期と費用に変更があります】

当初の開催時期がBモジュール試験期間と重なり、費用も高額であったため、アル=アハワイン大学と交渉を重ねた結果、開催時期と費用について大変喜ばしい変更がありました。当初6月下旬開始だったものが、7月5日開始、25日授業終了、同日より8月5日まで古都フェズでのホームスティまで実施していただけることになりました。
この変更の結果、応募者が増え、2015年度は6名の学生を派遣することになりました。北アフリカ研究センター一同、彼らの意欲を大変誇りに思います。

○派遣生
教育学類4年 嶋村安祐美さん
(昨年度フルサ・サイーダプログラムにてチュニジアに渡航した「リピーター」)
比較文化学類3年 高倉駿さん
社会学類3年 岩佐直斗さん
社会学類3年 岡元侑希さん
国際総合学類1年 草山亮さん
国際総合学類1年 島倉遼さん

○新スケジュール_2015年度
7月 4日(土)日本発
7月 5日(日)ラバト着・AUIへ移動、オリエンテーション
7月 6日(月)~ 7月24日 授業、諸活動
*さまざまな国から集まる学生たちとレベルに応じたアラビア語、現地文化に
関する授業を受けます。1週間遅れて到着した分、通常のクラスに追いつける
よう、特別に夜間レッスンもあります。
7月25日(土)退寮
7月25日(土)~8月 5日(水)フェズのホームスティ先へ移動
*筑波大生6名のために、特別にホームスティプログラムを実施。日本で言え
ば、京都にあたる美しい古都フェズのモロッコ人家庭に滞在し、現地の人々
や文化について知り、机で学んだアラビア語を現場で実践します。
8月 5日(水)ラバト発
8月 6日(木)以降 日本着

○総費用
約25~33万円(当初予定最高50万円の約半額)
内訳
・AUIへ支払うプログラム費(含授業料、食費、滞在費、
授業に関わるすべての費用)約19.5万円
・航空券約20万円 ・保険1-1.5万円 ・OSSMA約3500円
・その他雑費3-4万円
(ここから奨学金12~20万円を引いたものが総費用)
○単位
CEGLOC(旧外国語センター)開設「海外語学研修アラビア語」3単位

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2016年度も、みなさんの応募をお待ちしています!

「2015 筑波大学春の海外留学フェア」に出展します

グローバル・コモンズ機構主催による「2015筑波大学春の海外留学フェア」が5月20日から7月8日の期間にわたり開催されております。
下記のスケジュールで、北アフリカ研究センターが出展いたします。北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報の提供を行いますので、興味のある方はぜひご参加ください。

●出展スケジュール
【開催場所】
スチューデント・コモンズ(1A棟2階 スープファクトリー隣)

(1)【日時】
平成27年6月9日(火) 11:55~12:05 ※終了いたしました。
【紹介校】
アル・アハワイン大学(モロッコ)
モンペリエ大学(フランス)
【紹介者】
松原康介 准教授 (システム情報系、北アフリカ研究センター)
(2)【日時】
平成27年6月11日(木) 11:35~11:45
【紹介校】
アル・アハワイン大学アラビア語サマーコース(モロッコ)
エルマナール大学附属ブルギバスクール(チュニジア)
【紹介者】
岩崎真紀 助教 (人文社会系、北アフリカ研究センター)

【海外留学フェアに関する問い合わせ先】
グローバル・コモンズ機構
キャンパス・グローバル化部門
campus-kokusaika(アットマーク)un.tsukuba.ac.jp

【夏期アラビア語研修(フルサ・サイーダプログラム)に関する問い合わせ先】
岩崎真紀 助教 北アフリカ研究センター
arena(アットマーク)un.tsukuba.ac.jp

※(アットマーク)を@に置き換えてください。

第76回ARENA定期セミナーを開催しました

第76回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成27年4月16日(木曜日)17:30~19:00
場所: 筑波大学 総合研究棟A205号室(筑波キャンパス中地区)
講演者:塚本 修  氏
(一般財団法人 石炭エネルギーセンター  理事長/東京理科大学  特任教授)
講演題目:地域創生と産学官連携-筑波大学への期待-

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

在日チュニジア大使館訪問

2015年4月3日、礒田センター長が在日チュニジア大使館を訪問し、今年度から始まるJICA BOP連携促進事業ほかセンターの事業についてクリフ大使と会談しました。IMG_0003

出版のお知らせ Tunisia-Japan Symposium 2014

2014年11月に行われましたJSPS二国間交流事業「チュニジア-日本 シンポジウム :持続的社会構築のためのエネルギー・材料研究開発」の成果が、IOP Publishingから発刊されました。

書名: Journal of Physics: Conference Series(vol.596) Tunisia-Japan Symposium: R&D of Energy and Material Sciences for Sustainable Society 28–30 November 2014, Gammarth, Tunisia

チュニジア側、日本側執筆者による、計20報の論文が掲載されております。下記、Webサイトより閲覧・ダウンロードできます。

http://iopscience.iop.org/1742-6596/596/1

第2回モロッコ・日本学術シンポジウムを開催

2015年3月2日から3日にかけて、「第二回モロッコ-日本シンポジウム:先進的バイオ・環境・エネルギーに基づく革新的社会の構築」をモロッコ王国ラバトで開催しました。

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このシンポジウムはハッサン二世農獣医大学と筑波大学北アフリカ研究センターの主催によるもので、日本側から14名、モロッコ側から76名で計90名が参加しました。

シンポジウムはハッサン二世農獣医大学学長のSaid OUATTAR学長に始まり、Mohammed SADIKI農業水産省長官、黒川恒男在モロッコ日本大使、庄司光一JICAモロッコ事務所長、礒田博子筑波大学北アフリカ研究センター長の開会の挨拶で幕を開けました。

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次いで基調講演として、ハッサン二世農獣医大学のBouchta SAIDI教授からは食の安全性に関する多角的な講演が行われ、礒田博子センター長からはSATREPSプロジェクト成果報告と、モロッコとの今後のプロジェクトについての展望が述べられました。

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口頭・ポスター発表では、バイオサイエンス、バイオ-食、環境科学、エネルギー材料科学の4つのセッションが設けられ、農学や食品加工、人文社会科学も含めた幅広い分野から、研究成果や社会実装に向けた報告が行われ、異分野間故の活発な議論が行われました。閉会式では、両国実行委員長であるハッサン二世農獣医大学Mohamed ZAHAR教授と筑波大学北アフリカ研究センター中嶋光敏教授より閉会の辞が述べられ、今後のイノベーション創出に向けた分野融合型共同研究の展開が期待されるなか、幕を閉じました。

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翌日からのスタディーツアーでは、メクネス近郊のワイン工場Les Cellier de Meknes、オリーブオイル工場La Maassera、テーブルオリーブ加工場Conseves Noraにて、モロッコでの食品加工、食の安全管理について視察を行いました。また、イフレンにあるアル・アハワイン大学を訪問し、現在筑波大学から留学中の3名の学生と交流・学内視察した後、Mohammed DAHBI副学長、Amy FISHBURN国際担当局長を表敬しました。

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※鈴木義和准教授(北アフリカ研究センター副センター長・数理物質系)がご自身の研究室のウェブサイトに参加レポートを掲載されています。

北アフリカ研究センター10周年記念論文集を刊行しました

本センター(ARENA)は、地中海からサハラ砂漠にいたるエジプト、リビア、チュニジア、アルジェリア、モロッコ及びモーリタニアの国々を対象として、北アフリカ地域がもつユニークで多様な可能性及び我が国の進んだ科学技術とを有機的に連携させ、文理融合型の総合研究を推進することを目的として、平成16年に設立され、昨年、設立10周年を迎えました。これを機に、これまでのARENAでの研究成果と今後の展望を広く学内外、国内外に発信するため、10周年記念事業の一環として、Nova Science Publisher社から論文集「Sustainable North African Society: Exploring Seeds and Resources for Innovation」を刊行しました。

概要:

Amazon.co.jpでもお買い求めいただけます

Sustainable North African Society: Exploring Seeds and Resources for Innovation

第2回モロッコ・日本学術シンポジウムを開催します

北アフリカ研究センターでは、来る3月2日から3日にかけ、モロッコ・ハッサン二世農獣医大学(IAV)と共に「第2回モロッコ・日本学術シンポジウム」をラバト市(モロッコ)において開催します。

“The 2nd Morocco-Japan Symposium:”
-Innovation based on Bio-Environment-Energy Sciences”

MJS2015・Organizers

  • Institut Agronomique Vétérinaire (IAV) Hassan II for Moroccan side
  • Alliance for Research on North Africa (ARENA) University of Tsukuba for Japanese side.

・Date

  • Monday 2 March
    afternoon  :Opening Ceremony, Keynote lectures,
    Scientific Sessions
  • Tuesday 3 March
    whole day  :Scientific Sessions
    evening    :Closing Session
  • Wednesday 4-Thursday 5, March :Study Tour

・Venue

Institut Agronomique Vétérinaire Hassan II Rabat
Madinat Al Irfane, BP 6202. Rabat, Morocco
Tel: + (212) 0537-77-17-58/59  Fax : +(212) 0537-77-58-45

開催案内についてはこちら、プログラムについてはこちらのPDFを参照ください。

JICAと筑波大学とのチュニジア共和国への国際協力に関する覚書締結

独立行政法人国際協力機構(JICA)及び国立大学法人筑波大学は、1月20日(火)、チュニジア共和国への国際協力に関する覚書を締結しました。署名は、クリフ在京チュニジア大使、木邨JICA筑波所長、三明副学長及び関係者が臨席するなか、市川JICA理事及びベントン副学長との間で交わされました。

この覚書締結により、チュニジア共和国への国際協力事業の質の向上及び国際貢献並びに学術研究及び教育の発展に寄与することを目的として、JICA及び本学の持つスキームを最大限活用して人的交流や技術の交流が図られることとなります。

本学は、2010年10月にJICAと開発途上地域への国際協力のための連携協定を結んでおり、今回の覚書締結により、具体的な連携協力が図られることとなります。

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スーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業での出張講義

本センターの教員が、SSH事業指定校である高松第一高等学校にて出張講義を行いました。

【出張講義の概要】
(1)実施校:高松第一高等学校 香川県高松市
(2)テ-マ:身近な食品・化粧品~その成分と機能性~
(3)講 師:礒田 博子(筑波大学生命環境系 教授)
(4)日 時:平成26年12月15日
(5)実施目的: 普段の生活の中に存在する、食品や化粧品に含まれる機能性成分がどのようなメカニズムで健康維持・疫病予防改善効果を有するのかを
理解する。そして、自分たちの身近にある食品が世界的に研究されていることを学ぶことによって、身のまわりにあるものに興味関心をもち、探求する意欲を高める。

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チュニジア・日本シンポジウム「持続可能な社会に向けたエネルギー及び材料科学に関する研究開発」(TJS2014)開催

2014年11月28日から12月1日にかけて,チュニジア・日本シンポジウム「持続的社会構築のためのエネルギー・材料研究開発」(TJS 2014)がチュニジア共和国ガマルタにて開催されました。

この会議は,日本学術振興会およびチュニジア共和国高等教育・科学研究・情報通信技術省の支援のもと、筑波大学北アフリカ研究センター、ボルジュセドリア・エネルギー研究センター(CRTEn)、ボルジュセドリア・材料科学研究センター(CNRSM)の共催により開催されたものです。日本側からはJICA,チュニジア側からはボルジュセドリア・Ecoparkなど6団体からのご後援をいただき、日本からは25名、北アフリカ諸国からは84名の総勢109名が参加しました。

会議は両国実行委員長Brahim BESSAÏSボルジュセドリア・エネルギー研究センター長(CRTEn)および秋本克洋教授(筑波大学北アフリカ研究センター)の開会挨拶に始まり,髙原寿一在チュニジア日本大使、三明康郎筑波大学副学長、Refaat Chaabouniチュニジア元・高等教育科学技術大臣の来賓挨拶で幕を開けました。

チュニジア側実行委員長Brahim BESSAÏS教授(CRTEn)

チュニジア側実行委員長Brahim BESSAÏS教授(CRTEn)

日本側実行委員長 秋本克洋教授(筑波大学北アフリカ研究センター)

日本側実行委員長 秋本克洋教授(筑波大学北アフリカ研究センター)

左より、秋本教授、髙原大使、Jelassi Tawfikチュニジア高等教育大臣、三明副学長、礒田センター長、Refaat Chaabouniチュニジア元・高等教育大臣、Ferid Mokhtar(ボルジュセドリア・材料科学研究センター長)

左より、秋本教授、髙原大使、Jelassi Tawfikチュニジア高等教育大臣、三明副学長、礒田センター長、Refaat Chaabouniチュニジア元・高等教育大臣、Ferid Mokhtarボルジュセドリア・材料科学研究センター長

次いで,三明康郎副学長より,「研究大学としての筑波大学」と題した基調講演が行われ、筑波大学の研究・教育活動が紹介されました。続いて、Refaat Chaabouni元・高等教育大臣からは「世界の高等教育」、Brahim BESSAÏS教授からは「ボルジュセドリア・エネルギー研究センターにおける太陽エネルギー研究の歴史」と題した基調講演が行われました。

三明康郎筑波大学副学長による基調講演

三明康郎筑波大学副学長による基調講演
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Refaat Chaabouni元・高等教育大臣による基調講演

Refaat Chaabouni元・高等教育大臣による基調講演

29日からのエネルギーセッションでは4件のKeynote講演、23件の口頭発表と24件のポスター発表が、また、材料セッションでは3件のKeynote講演、24件の口頭発表と28件のポスター発表が行われ、非常に活発な討論が繰り広げられました。

最終日には麻野篤JICAチュニジア事務所長と,礒田博子筑波大学北アフリカ研究センター長の閉会の辞で幕を閉じました。

TJS2014の集合写真(EL-MOURADI HOTELにて)

TJS2014の集合写真(EL-MOURADI HOTELにて)

各セッション講演の模様

各セッション講演の模様

ポスター賞の贈呈

ポスター賞の贈呈

会議終了後には、チュニジア側のご厚意によるスタディツアーが開催され、会場近郊のカルタゴ遺跡およびボルジュセドリアテクノパークの見学を行いました。

カルタゴ遺跡にて

カルタゴ遺跡にて

ボルジュセドリアテクノパークにて

ボルジュセドリアテクノパークにて

(文責:北アフリカ研究センター・鈴木義和 准教授)

第74回ARENA定期セミナーを開催しました

第74回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年12月11日(木曜日) 17:30~19:00
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者:Prof. Dominic BYARUGABA
(Mbarara University of Science and Technology, Uganda / African Institute for Capacity Development, Nairobi, Kenya)
講演題目:「Bioactivity Evaluation of Nutri-medicinal Plants Used in the Management of HIV/AIDS Opportunistic Infections in Western Uganda」

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「2014 筑波大学海外留学フェア」に出展しました

2014年11月18日(火)、大学会館・特別会議室でグローバル・コモンズ機構主催による「2014 筑波大学海外留学フェア」が開催されました。北アフリカ研究センターはチュニス・オフィスと合同で出展し、来場した学生に北アフリカ・地中海地域の協定校や短期研修プログラムに関する留学情報を提供しました。

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北アフリカ・地中海地域ブースには主な協定校の連絡調整責任者の教員が留学を志望する学生の疑問・質問に答えました。また、今夏に「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修」に参加した学生も説明員として多数参加。同プログラムの体験を後輩たちに熱心に語ってくれました。
併せて、2015年度に開設予定のライフイノベーション学位プログラム開設準備室員も同ブースで広報活動を行いました。同プログラムでは海外インターンシップ先としてモンペリエ第一大学(フランス)、オックスフォード大学(イギリス)、ワーゲニンゲン大学(オランダ)等が選択可能となる予定です。

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昨年発足した地域研究イノベーション学位プログラム(ASIP)に関心の高い学生からは同プログラムの海外インターンシップ重点校であるカルタゴ大学(チュニジア)、チュニス・エル=マナール大学(チュニジア)、アル=アハワイン大学(モロッコ)について多くの問い合わせがあったほか、フランス留学に関心のある学生らはモンペリエ第一大学(フランス)の、夏期アラビア語研修に興味のある学生らはフルサ・サイーダプログラム(チュニジア・ヨルダン)の説明に耳を傾ける姿が見られました。いずれも昨年度から派遣実績が急速に伸びており、案内できる内容がより充実して参りました。
また、すでにプログラムを知っていて在学中に是非行きたいと語る学生がブースに現れ、昨年このブースを訪れて今夏のプログラムに参加した説明員と意気投合するなど、広報に力を入れてきた教職員としては嬉しい一幕もありました。

当日の配布資料は学内の海外留学情報が集積されているスチューデント・コモンズ(1A203)で引き続き入手することができます。北アフリカ・地中海地域への留学に興味のある方は是非足を運んでください。

第73回ARENA定期セミナーを開催しました

第73回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年10月30日(木曜日) 17:00~18:30
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者: 細井長 氏
(國學院大学 経済学部 准教授)
講演題目:「新レンティア国家」論を考える

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~帰国報告会を開催しました

北アフリカ研究センターでは今夏「フルサ・サイーダプログラム~アラビア語と現地文化を知るための短期研修~」を主催し、チュニジアに8名(国際地域1、 人文1、比文1、国総3、教育1、生物1)、ヨルダンに6名(社会2、国総1、生資1、看護1、医学1)の学生を送り出しました。
この成果を広く知っていただくため、2014年10月29日、スチューデント・コモンズのプレゼンルームにおいて帰国報告会を開催しました。

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当日は昨年を上回る51名の学生・教職員が集まり、会場は満員御礼となりました。
入江准教授(ヨルダンコース担当)による司会のもと、はじめに当プログラムを主催する北アフリカ研究センターの礒田センター長から挨拶の言葉が述べられ、続いて岩崎助教(チュニジアコース担当)により当プログ ラムの概要説明が行われました。

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次に、チュニジアコースに参加した牧野真理子さん、小川湧司さん、佐藤萌さん、田中千智さん、嶋村安祐美さん、堀内栞さん、山中巧さんにより、チュニスにあるブルギバスクールにおける語学プログラムの概要、課外学習、現地での体験談についてのプレゼンテーションが行われました。もうひとりの参加者で現在アル=アハワイン大学(モロッコ)に留学中の荒井大樹さんからは留学生活の動画が送られてきました。

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ヨルダンコースには谷口雄大さん、石原亜里沙さん、宮部祥代さん、嶋田優奈さん、林浩平さんが参加し、ヨルダンのイルビッドにあるヨルダン科学技術大学における語学プログラムの概要やフィールド研修、シリア難民の支援を行う現地NGOの活動に触れての体験談についてプレゼンテーションが行われました。(中野皐月さんは体調不良につき他参加者が代読。)

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学生のプレゼンテーションでは、留学費用や現地における 衣食住などの具体的な情報のほか、実体験に基づく生き生きとした交流や現地文化の様子が多数の写真や動画を交えて伝えられました。来年以降参加を検討している学生には研修のイメージをつかむのに大いに役に立ったことと思われます。

質疑応答の時間には留学に興味を持つ会場の教員や学生から質問が寄せられ、プログラム参加者は率直かつ丁寧に答えていました。

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続いて、プログラム参加生に対し修了証の授与が行われました。

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終盤、チュニス・オフィスに駐在する八幡コーディネーターがSkypeの画面越しに登壇。遠くチュニジアの地から会場に集まった海外雄飛を目指す学生たちに語りかけました。最後に、北脇チュニス・オフィス所長から学生たちの今後への期待とエールが述べられ報告会は幕を下ろしました。

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北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラーム文化、海外留学等に興味のある学生の皆さん、是非参加をご検討ください。募集は4月頃の予定です。

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こちらをクリックすると報告会広報用ポスター(PDF)が開きます。

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(参考)コース概要ポスター
チュニジアコース
ヨルダンコース

公開講座「イスラム圏のビジネス環境」を開催しました

筑波大学が市民向けに行っている公開講座事業の一環として、北アフリカ研究センターでは、10月20日と10月27日に「イスラム圏のビジネス環境~現地ビジネス関連法と日本企業のビジネス・チャンス~」と題して、一般の方向けの講座を開催しました。

10月20日に開催された1回目の講座では、「日本企業のビジネス・チャンス」というタイトルで、北アフリカ研究センターの上山一助教(ビジネスサイエンス系)が講義を行いました。まず、ビジネス環境をキーワードに世界の中での中東・北アフリカという視点から、同地域のビジネス環境の概要を説明しました。また、中東・北アフリカの経済構造や経済概況について解説を行いました。講座の後半は、中東・北アフリカの中でも近年、ビジネス環境の変化が顕著である国々に焦点を当て、これら国々のビジネス関連法や投資環境について詳しく解説を行いました。さらには、中東・北アフリカを産油国と非産油国に分けて、各国が外国企業に求めるビジネス分野について解説し、現地に進出した日本企業が直面する課題とその対応策について解説を行いました。

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10月27日に開催された2回目の講座では、「イスラム圏諸国における世俗法とシャリーア~ビジネスとの関連において~」というタイトルで、ビジネスサイエンス系の弥永真生教授が講義を行いました。イスラム圏で適用されてきたシャリーア(イスラム法)に着目し、中東・北アフリカにおけるビジネス関連法(民法、商法、会社法等)との関わりから、各国別のシャリーアの適用状況やビジネス関連法への影響について、解説を行いました。

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両日ともに、中東・北アフリカのビジネス環境に関心のある一般の社会人、ビジネスパーソンの方々が参加し、また講座終了後も受講者から活発な質問があり、関心の大きさがうかがわれました。

第72回ARENA定期セミナーを開催しました

第72回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年10月27日(月曜日) 10:00~11:30
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者: 中田眞佐美 氏
(同志社大学 高等教育研究機構 准教授)
講演題目:Asia-Africa Partnership for Sustainable Energy Development

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

JICA集団研修一行(鳥取大学催行)が北アフリカ研究センターを訪問

10月7日に鳥取大学農学部と国際協力機構(JICA)中国国際センターの共催で毎年度実施している集団研修コース「乾燥地における持続的農業のための土地・水資源の適正管理」の一行がセンターに来られました。同研修コースは毎年行われており、北アフリカ研究センターの受け入れも今年で5回目です。

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例年同様、講義形式で北アフリカ研究センターの概要と研究紹介を行いました。
下記の括弧内は説明を行った教員です。

センター長挨拶(礒田センター長)
北アフリカ研究センターの概要(入江准教授)
環境部門研究内容紹介(入江准教授)
筑波大学の国際化について(森尾准教授)
バイオ部門研究内容紹介(韓准教授)

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以下の10か国から12名の研修員が参加されていました。

アフガニスタン、エチオピア、イラク、ニジェール、ナイジェリア、スーダン、南スーダン、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ

11月半ばに日本を発ち、エジプトのNWRC(国立水研究センター)で1か月間現地研修を受けた後、それぞれの母国へ帰るそうです。日本で学んだことを、自国で大いに活かしてほしいと強く願うところです。

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筑波大学北アフリカ研究センター(ARENA)特別セミナーを開催しました

筑波大学では2014年9月28日(日)から30日(火)にかけて「つくばグローバルサイエンスウィーク2014」を開催しました。(こちらからアブストラクトがご覧いただけます)

全学をあげた当イベントの一環として、北アフリカ研究センターでは2014年9月30日、大学会館特別会議室において特別セミナー「Innovative Approaches to Natural Resources for Development of North African and Mediterranean Regions」を開催しました。

当日プログラム・講演題名

当日プログラム・講演題名 (クリックするとPDFが開きます)

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本セミナーには、講演者としてチュニジア、モロッコ、ヨルダンの3か国からの研究者、来賓としてモロッコ、ヨルダンの2か国の駐日大使館関係者、教職員、学生ら総計49名が参加し、北アフリカ・地中海諸国の最新の研究成果について活発な議論がなされました。

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<プログラム>
開会挨拶: 礒田博子 北アフリカ研究センター長
来賓挨拶:
Osama Almashini 臨時代理大使(ヨルダン)
Abdelkader Jamoussi 公使(モロッコ)
講演:
My Mustapha Ismaili Alaoui ハッサンII世農獣医大学教授(モロッコ)
Brahim Bessaïs ボルジュセドリアエコパーク・エネルギー研究技術センター所長(チュニジア)
Majed Mahmoud Mohammad Abu-Zreig ドイツヨルダン大学・学部長(ヨルダン)
上山一 北アフリカ研究センター助教(Abdulla Mohammed Al-Sadiq バーレーン大学・学部長(バーレーン)代理)
閉会挨拶:
中嶋光敏 北アフリカ研究センター教授

 (司会:北アフリカ研究センター 柏木健一 准教授)

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フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース参加生が駐日チュニジア大使を表敬訪問

北アフリカ研究センターの岩崎真紀助教からレポートが届きました。


去る2014年9月29日(月)、フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)参加生の堀内栞さん(比文3年)と田中千智さん(生物2年)、昨年度参加生・今年度プログラムアシスタントの大伴史緒さん(国際地域2年)が、ファルハド・クリフ駐日チュニジア大使を表敬訪問しました。同訪問は、当初、チュニジアのボルジュ・セドリア・テクノパークからの招聘研究者であるブラヒム・ベッサイス教授と本センターの秋本克洋教授が予定していたものだったのですが、FSPTC無事修了のお礼のために、担当者の岩崎と3名の参加生がサミ・ブガンミ一等書記官を訪問する日と重なったこともあり、チュニジア大使が快くわたしたちもお招きくださりました。学生たちの訪問を受け入れてくださったクリフ大使には、心より感謝申し上げます。

研究や学術交流の話が一段落したところで、岩崎がFSPTCに対するチュニジア大使館の多大なご支援に対するお礼を述べたあと、参加生は、用意してきたプログラム中の写真をお見せしながら、大使に説明を行いました。「アッサラーム・アレイクム」(こんにちは)、「イスミ ○○」(わたしの名前は○○です)など、チュニジアで培ったアラビア語を生かしつつも、まだまだ初学者である参加生たちは、込み入ったことを話すのには、英語を用いていました。次回、このような機会があったときには、もっと多くのことがアラビア語で表現できるようになっていることでしょう。

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リビア大使一行が来訪されました

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MELAD 臨時代理大使(左から2番目)には、本年2月7日に開催された北アフリカ研究センター特別セミナーの際にも本学へご来訪いただいた。

 2014年8月20日(水曜日)、リビア大使館からMohamed M. O. MELAD 臨時代理大使が北アフリカ研究センターを表敬訪問されました。今後の教育・学術交流のあり方や日本の役割が期待される研究分野(水環境技術、太陽光発電技術等)での交流促進について、意見交換が行われました。また、この度の表敬訪問に合わせて、リビア大使館より弊センターにリビア関連のアラビア語書籍11冊が寄贈されました。これに対して、礒田センター長より、謝意が示されました。

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(リビア大使館より、ご寄贈頂いた書籍の日本語名)

  • 「リビア:劇場の百年(劇作家はかく語れり)」
  • 「サーダウィーと議会(1948-1952)」
  • 「オマルムフタール協会(1941-1951)」
  • 「モハメド・シャルターミー:詩集コレクション」
  • 「航海(アスマ・ムスタファ・オスタ)」
  • 「リビアの散文における柔軟性」
  • 「花の売り子」
  • 「思想と文学における近似性」
  • 「ランタン職人」
  • 「後期オスマン期リビアにおける女性の役割(1835-1911)」
  • 「リビアにおけるエコツーリズムの動き」

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコースが修了しました

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース担当の岩崎真紀助教から、以下の報告がありました。


2014年7月7日に始まったアラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)が8月9日に無事修了しました。参加生の牧野真理子さん(国際地域修士1年)、小川湧司さん(人文1年)、堀内栞さん(比文3年)、佐藤萌さん・荒井大樹さん(国際2年)、山中巧さん(国際4年)、嶋村安祐美さん(教育3年)、田中千智さん(生物2年)は全員留学先のブルギバスクールから修了証書と成績証明書をいただきましたが、このうち佐藤さんはアリフクラスの、嶋村さんはバークラスの首席という快挙でした。昨年は大伴史緒さん(国際地域修士2年、今年度FSPアシスタント)も所属クラスの首席でしたので、2年連続です。

本プログラム担当教員の岩崎は8月6日、小屋主任は8日にチュニス入りし、参加生たちに会いましたが、8名とも疲れたところはまったくなく、充実して、キラキラと輝いているかのようだったのが大変印象的でした。ブルギバスクール事務局長によれば、今夏の夏期研修参加者総数は414名、うちイタリア人127名が最も多く、ついでフランス、スペイン、韓国、米国などからの参加者があったそうです。Office des tunisiens à l’étranger (OTE:海外在住チュニジア人事務局)の支援により、両親もしくは片親がチュニジア人の場合、チュニジア国が研修費を負担する制度があるため、欧州在住の移民2,3世が多いのも特徴的です。参加生はチュニジア人、また、いろいろな国の学生と知り合えると同時に、FSPTC生同士、さらには、同時期に留学していた京大の学生さん(本学学生の弟さん)とも親しくなり、グローバルかつ(現地、日本、筑波という多様な意味においての)ローカルな「つながり」を構築することができました。この経験をきっかけとして、今後アラブを再訪し、現地の人々ともより深く知り合っていくことができるでしょう。昨今、中東に関する話題の多くはテロリズムや内戦に関することですが、参加生たちは現地での体験により、メディアで語られる中東の姿が一面的なものでしかないことがよく分かったと思います。これからは、自身の体験をいろいろなところで発信し、日本と中東の架け橋になっていくことでしょう。

8月8日には、駐チュニジア共和国高原寿一日本大使のご厚意により、参加生8名、八幡暁彦チュニスオフィス駐在コーディネータ、小 屋- 平北アフリカ研究センター主任(8月)と岩崎の計11名もが、公邸での着席式夕食会にご招宴いただきました。高原大使には6月にご来学いただき、大変示唆に富むご講演をいただきましたが、大使館での歓談の際にも、その博覧強記ぶりに皆、感嘆しました。

なお、岩崎の出張経費の一部は、本学人文社会系の競争的資金「平成26年度人文社会系〈研究・教育・社会貢献〉プロジェクト」に依っています。現在、多くの予算は、研究と教育に分けられており、ひとつの予算を使った海外出張で、研究と教育の両方を行うことは、理論上、難しいのが実情です。しかし、上記プロジェクトは、「系の教育研究のさらなる発展や、地域連携、国際連携のさらなる進展に資するテーマ」を求めているという点において、申請者が、現地を訪れ、研究および教育の両活動を行うことも推奨する画期的なものであり、本出張にとり大変有益であったことを申し添えるとともに、人文社会系にお礼申し上げます。

また、先般も述べましたが、参加生たちのブルギバスクールの授業料については、駐日チュニジア共和国大使館および同国高等教育省(文科省)のご尽力により、FSPTC参加生全員、免除いただきました。同様に、寮費に関しても資金援助をいただきました。チュニジア共和国の寛大なご対応に心より感謝申し上げます。

チュニジア政府からの授業料など免除とJASSO奨学金付与により、1人あたり総経費(19~25万円程度)から10万円分近く安価になったことで、参加生のひとりは「筑波で1か月生活するのと同じくらいしかかからなかったので、家族に通常以上の援助を頼む必要はなく、大変助かった」と述べていました。また、来年度以降は集中授業として単位が出るべく、関係各所と交渉中ですので、来年度以降、本プログラムはさらに発展していくことでしょう。来年度も多くの本学学生が参加することを楽しみにしています。

参加生、八幡コーディネータ、現地出張中の河内助教、岩崎の夕食会(2014.8.7.)

参加生、八幡コーディネータ、現地出張中の河内助教、
岩崎の夕食会(2014.8.7.)

ブルギバスクールで修了証書を授与された参加生たち、小 屋 主任、岩崎(2014.8.10.)

ブルギバスクールで修了証書を授与された参加生たち、
小 屋主任、岩崎(2014.8.10.)

 

第71回ARENA定期セミナーを開催しました

第71回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年7月25日(金曜日) 9:00~10:30
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者: 色摩 弥生 氏
(福島県立医科大学 医学部 准教授)
講演題目:「Approach to pathogenesis of myelodysplastic syndromes via aberrant gene expressions in neutrophils」

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください

第70回ARENA定期セミナーを開催しました

第70回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年7月22日(火曜日) 17:30~19:00
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者: 武石礼司 氏
(東京国際大学 国際関係学部 教授)
講演題目:「中東情勢と世界の石油・ガス需給への影響」

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコースが始まりました

ブルギバスクール

ブルギバスクール

2014年7月7日、アラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)が始まりました。今年の参加生は牧野真理子さん(国際地域修士1年)、小川湧司さん(人文1年)、堀内栞さん(比文3年)、佐藤萌さん・荒井大樹さん(国際2年)、山中巧さん(国際4年)、嶋村安祐美さん(教育3年)、田中千智さん(生物2年)です。
7月2もしくは3日にトルコ航空やカタール航空で日本を飛び立った彼らは、翌日無事チュニスに到着し、現地在住の八幡暁彦コーディネータと対面しました。留学先のブルギバスクールの付属寮ではそれぞれ3人部屋に入寮したとのことです。
7月4日には駐チュニジア共和国日本国大使館のご厚意により、池﨑公使参事官によるご挨拶、大隅領事官による危機管理ブリーフィング、長井医務官による健康管理の注意事項のご説明をいただきました。同日のブルギバスクールプレイスメントテストでは、それぞれのレベルにあったアラビア語のコースへの入学が決まりました。

駐チュニジア共和国日本大使館でブリーフィングを受けるFSPTC参加生たち

駐チュニジア共和国日本大使館でブリーフィングを受けるFSPTC参加生たち

ブルギバスクールの授業料については、駐日チュニジア共和国大使館および同国高等教育省(文科省)のご尽力により、FSPTC参加生全員、免除いただくこととなりました。同様に、寮費に関しても資金援助をいただきました。チュニジア共和国の寛大なご対応に感謝するばかりです。
7日の授業開始から1週間が経ち、参加生からは「チュニジアでの生活にも慣れてきました」というメッセージが入ってきているところです。参加生にとり、実り多い夏になることを祈念しております。

地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS):チュニジア国「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」がJICAのニュースページで取り上げられました

北アフリカ研究センターの礒田博子教授が研究代表者を勤める地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS):チュニジア国「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」の取り組みが国際協力機構(JICA)のニュースページで取り上げられました。

(和文)オリーブパワーでチュニジアを変える
http://www.jica.go.jp/topics/news/2014/20140619_02.html

(英文)Tunisia Has Yet to Capitalize on Its Ultra-Healthy Olive Oil, but with Japan’s Assistance, It May Do So Soon
http://www.jica.go.jp/english/news/field/2014/140623_01.html

第69回ARENA定期セミナーを開催しました

第69回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年6月17日(火曜日) 17:00~18:30
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者: Dr. Mongi BOUGHZALA
(Professor, Faculty of Economic Sciences and Management of Tunis, the University of Tunis El Manar, Tunisia)
講演題目:「Revolution in Tunisia: Before and After」

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

髙原駐チュニジア日本国特命全権大使が筑波大学訪問

6月16日、髙原寿一駐チュニジア日本大使が筑波大学を訪問され、三明副学長(研究担当)、ベントン副学長(国際担当)、徳永学長特別補佐(運営改革担当)との懇談が行われました(大根田国際室長、礒田北アフリカ研究センター長、北脇チュニス・オフィス所長同席)。同懇談では、髙原大使より、これまでの北アフリカ研究センターや海外拠点チュニスオフィスの活動、昨年6月のマルズーキ・チュニジア大統領と永田学長の会談や本年3月の岸外務副大臣のチュニジア訪問などの成果を踏まえ、北アフリカ・地中海キャンパス構想等を通じたチュニジアとの学術交流推進に関して、チュニジア政府より筑波大学への期待が高まっている旨、発言ありました。また、日本との学術交流では、チュニジアが北アフリカ諸国の中でも一歩進んでおり、フルサ・サイーダプログラム(アラビア語と現地文化を知るための研修)等の実施を通じて、学術交流を更に活発化してほしいとの発言がありました。ベントン副学長より、本学がチュニジアをはじめ北アフリカを戦略的重要地域として捉えており、英・仏に加えて、北アフリカの大学ともキャンパス・イン・キャンパス構想等を推進したい旨、発言がありました。また、三明副学長より、北アフリカ研究センターを軸に、全学的に分野を広げ、研究と教育の両方で北アフリカとの学術交流を推進していくことが適切である旨、発言がありました。他方、本学がスーパーグローバル大学構想等によって、将来的に様々な教育プログラムを展開していく中で、チュニジアや北アフリカの有意性を生かした学位プログラムの実施や、出口志向の研究・教育を推進していくことの重要性について、意見交換が行われました。

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副学長との懇談後、髙原大使は、北アフリカ研究センターや同実験室、藻類バイオマス・エネルギー大規模実証施設を視察されました。また、北アフリカ研究センターとチュニス・オフィスの主催による特別セミナーとして、駐チュニジア日本大使講演会「移行期のチュニジアと日本」が開催されました。同講演会では、髙原大使より、現地の写真を紹介しつつ、チュニジアの一般事情(基礎情報、特徴、略史、トピック)、民主化移行期のチュニジア(革命後の内政・経済情勢)、日本・チュニジア二国間関係についての概説があり、チュニジアのアラブ革命(自由と尊厳のための革命)発生の要因や革命後も未解決の課題、今後の政治プロセスと政治的安定化に向けた展望などについて、外交の第一線の視点から講話が行われました。また、今年1月に革命後の新憲法が成立し、治安の回復とともに明るい兆しがみえつつあるチュニジアに、是非足を運んで欲しい旨、大使よりメッセージが発せられ、講演会は盛況のうちに幕を閉じました。

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講演会後、髙原大使と、フルサ・サイーダプログラムにてチュニス・エル・マナール大学付属ブルギバ言語学院に留学予定の日本人学生やJST・JICA地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」にて博士号取得予定のチュニジア人留学生との懇談会も行われました。

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フルサ・サイーダプログラム参加生とともに駐日チュニジア共和国大使館を訪問しました

2014年6月13日に、フルサ・サイーダプログラム担当者の入江光輝准教授(ヨルダンコース担当)と岩崎真紀助教(チュニジアコース担当)が、駐日チュニジア共和国大使館を訪問し、サミー・ブガンミ一等書記官にプログラム概要を説明するとともに、今後の連携についての打ち合わせを行いました。この訪問には、プログラム参加生の小川湧司さん(人文2年)、田中千智さん(生物2年)、山中巧さん(国際4年)、昨年度参加生・現アシスタントの大伴史緒さん(国際地域M1年)も参加し、今般のプログラム参加にあたっての抱負をブガンミ一等書記官にお伝えしました。

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「Conservation et modernisation de la ville historique de Fès, Maroc」(北アフリカ研究センター准教授・松原康介・著)が出版されました

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松原康介・北アフリカ研究センター准教授によるフランス語の著作「Conservation et modernisation de la ville historique de Fès, Maroc」が出版されました。一千年の歴史をもつフェスの旧市街を中心とした、フランス植民都市計画、CIAMモロッコの住宅地計画、独立後の空間変容、そして世界遺産登録後の旧市街保全計画に至る都市計画史をまとめたもの。松原准教授がアル=アハワイン・イフラン大学での留学経験を踏まえて、08年に出版された日本語版(『モロッコの歴史都市 フェスの保全と近代化』学芸出版社)の仏訳版として、東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化叢書として出版されました。

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フルサ・サイーダプログラム 参加学生顔合わせ会を開催

アラビア語と現地文化をフィールドではじめて学ぶ学生のための短期研修 フルサ・サイーダプログラムの参加学生の顔合わせ会を6月2日月曜日に行いました。
本会はチュニジアコース(7月4日開始:8名)、ヨルダンコース(8月10日開始:7名)の共通で、総勢15名の学生が集まりました。参加する学生が所属する学類および専攻は国際総合をはじめ、国際地域研究(院)、比較文化、社会、教育、生物、生物資源、看護、医学で、主催者が当初想定していたよりもはるかに多様です。

プログラム説明に目を輝かせて聞き入る参加生たち

プログラム説明に目を輝かせて聞き入る参加生たち

多くの学生は海外旅行経験も浅く、中には本研修が初めての海外旅行の学生もいます。お金の持ち歩き方や電源電圧など海外旅行をする上での基本的な注意事項から現地での実際の生活情報など含め、本プログラムを支える北アフリカ研究センター小 屋主任と、昨年度本プログラムでチュニジアに行った大学院生(国際地域)の大伴さんから、種々の情報提供が行われました。
またチュニジアコースに参加する学生のコーディネートを現地で担当する八幡コーディネーター(本学チュニス・オフィス駐在)もSkypeで参加し、事前顔合わせを行いました。これらの準備を通して参加する学生の心配が軽減されればと思います。

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現地からSkypeで参加したチュニス・オフィスの八幡コーディネーターの
アドバイスに耳を傾ける学生たち

また、岩崎助教より本コースの主たる学習目的であるアラビア語と現地文化について初歩的な解説を行い、参加学生は最低限の自己紹介をアラビア語で行えるようになりました。

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最後に各自の使用する航空便やプログラム前後の宿泊やオプションツアーなどについて相談し、親交を深めました。

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参加学生がそれぞれの目標をもって本研修に参加し、自分で満足できる成果をあげて元気に帰国することを期待しています。

地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS)チュニジア側代表団が来学、小豆島を訪問

5月26日、北アフリカ研究センターの礒田博子教授が研究代表者を勤める地球規模課題対応国際科学技術協力事業(SATREPS):チュニジア国「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」のチュニジア側代表団が来学しました。

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代表団は、チュニジア高等教育省Dr. Mohamed Kerkeni局長を筆頭にチュニジア側共同研究機関5機関のカウンターパートProf. Chedly Abdelly(CBBC)、Prof. Mohamed Ksibi(ENIS)、Prof. Moncef Harrabi(INAT)、Prof. Mohamed Neffati(IRA)の5名です。26日、27日には同事業の一環として在学しているチュニジア人留学生の博士論文発表会が筑波大学で行われ、出席した一行は日本側の指導教員らと共に講評を行いました。

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29日、一行は研究代表者である礒田博子教授の案内により香川県の小豆島を訪れ、これまで行われてきたチュニジア産オリーブに関する共同研究の成果をもとに社会実装へ向けた今後の展望を拓くために、日本でのオリーブ生産、加工、製品化について関連企業の視察を行いました。

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また小豆島町の塩田幸雄町長を訪問し、小豆島のオリーブ産業や今後の交流について意見交換を行いました。

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視察の様子は読売新聞やNHKなど複数の報道機関により伝えられ、地元の注目のほどが伺えます。

オリーブ加工技術視察 チュニジア研究者ら(読売新聞・2014年5月31日)
オリーブで国際協力/小豆島の加工施設視察(四国新聞・2014年5月30日)
オリーブの加工技術を視察(NHK高松放送局・2014年5月29日)
オリーブ産地をチュニジアが視察(西日本放送・2014年5月29日)
町長の「八日目の蝉」記・第1211回 チュニジアの皆さんの訪問

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一行はこの後、30日に在京チュニジア共和国大使館を表敬訪問。1週間の日程を終え31日に日本を発ちました。

特別セミナー・駐チュニジア日本大使講演会「移行期のチュニジアと日本」の開催について

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平素より,本研究センターの活動にご協力いただき,ありがとうございます。

今般,上記ポスターおよび以下のとおり,筑波大学北アフリカ研究センターおよびチュニスオフィス主催の特別セミナーとして,髙原寿一駐チュニジア日本大使による講演会を開催することになりました。

1.日時:2014年6月16日(月)15:15-16:35

2.場所:筑波大学中央図書館集会室(2F)

3.講演題目:移行期のチュニジアと日本

4.講演者:髙原寿一駐チュニジア日本国特命全権大使

5.備考:使用言語:日本語,参加費無料・事前登録不要

6.問合せ先:筑波大学北アフリカ研究センター事務室
電話:029-853-3982
Fax:029-853-5776
Email: こちらの問い合わせフォームからお願いします。

学内外を問わず,様々な方々のご参加をお待ち申し上げております。どうぞよろしくお願い申し上げます。

第68回ARENA定期セミナーを開催しました

第68回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年5月13日(火曜日) 17:00~18:30
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者: 山本亨輔 氏
(筑波大学 システム情報系 助教)
講演題目:「スワヒリ土木創生とGCET構想」

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

第67回ARENA定期セミナーを開催しました

第67回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年4月24日(木曜日) 17:00~18:30
場所: ARENA会議室(共同利用棟101)
講演者:Prof. Cécile LE GAL FONTES
Dep. of Law and Economics of Health, Faculty of Pharmacy, University of Montpellier I, France
講演題目:「About Université Montpellier I」

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第66回ARENA定期セミナーを開催しました

第66回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時: 2014年3月18日(火曜日)15:00~16:30

場所:北アフリカ研究センター会議室(共同利用棟101)

講演者: Prof Iftikhar Hussain Khalil

Department of Plant Breeding and Genetics, The University of Agriculture-Peshawar, PAKISTAN

講演題目: 「Trimming the Gap in Wheat Production and Demand in Khyber Pakhtunkhwa Province of Pakistan」

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北アフリカ研究センターの紹介記事が日本経済新聞(2014年2月27日)に掲載されました

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北アフリカ研究センターの紹介記事が日本経済新聞(2014年2月27日)のコラム「知の明日を築く」に掲載されました。連動する礒田センター長へのインタビュー記事が同紙電子版に掲載されています。

※上記は日本経済新聞社の許可を得て転載しております。無断複製転載はご遠慮ください。

第65回ARENA定期セミナーを開催しました

第65回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成26年2月18日(火曜日) 17:00~18:30
場所: ARENA会議室(共同研究棟A303)
講演者:Prof. Chin-Ping TAN
(Dep. of Food Technology, Faculty of Food Science and Technology, Universiti Putra Malaysia, Serdang)
講演題目:「Halal Food System in Malaysia」

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筑波大学北アフリカ研究センター(ARENA)特別セミナーを開催しました

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去る2014年2月7日、筑波大学大学会館国際会議室において、北アフリカ研究センター特別セミナー「北アフリカ・地中海地域におけるシーズ開発によるイノベーション拠点の確立」(主催:筑波大学北アフリカ研究センター、後援:アルジェリア大使館・エジプト大使館、フランス大使館、ヨルダン大使館、リビア大使館、モロッコ大使館、チュニジア大使館) が開催されました。本セミナーには、基調講演者としてJST(独立行政法人科学技術振興機構)顧問、講演者として7か国からの研究者、来賓として7か国の駐日大使館関係者や元駐北アフリカ・地中海諸国日本大使の方々においでいただきました。また、放送大学学園理事長、JIRCAS(独立行政法人国際農林水産業研究センター)監事、NIMS(独立行政法人物質・材料研究機構)監査をはじめとする研究機関の方々、アサヒグループホールディングス、リコー、北海道フード特区機構等の企業の方々、NHK、日本経済新聞といったメディアの方々、そして本学の副学長、病院長、教職員、学生を合わせ、総計116名の方々にご参加いただきました。

<プログラム>
開会挨拶: 永田恭介 筑波大学長
来賓挨拶:
シド・アリ・ケトランジェ大使(アルジェリア)
サミール・アルール大使(モロッコ)
ディマイ・ハダッド大使(ヨルダン)
ファルハッド・クリフ大使(チュニジア)
モハメド・M・O・ミラード臨時代理大使(リビア)
モハメド ・エルシャルカウィ文化参事官(エジプト)
ベルトゥラン・フォール文化参事官(フランス)
基調講演:
相澤益男 独立行政法人科学技術振興機構顧問
前 内閣府総合科学技術会議常勤議員
元 東京工業大学長による基調講演
講演:
サイード・ワタール ハッサンII世農獣医大学長(モロッコ)
アブドゥッラー・I・フサイン・マルカウィ ヨルダン科学技術大学長(ヨルダン)
ベレズーグ・ベルグメン サイダ大学長(アルジェリア)
アリ・ムティラウィ スース大学医学部長(チュニジア)
アラア・エル=サーデク アラブ世界若手研究者協会長(エジプト)
ハテム・ムフタフ ザウィア大学工学部長(リビア)
ピエール・ブロン ボルドー政治学院教授(フランス)
閉会挨拶:
サラーフ・ハンナシ元チュニジア大使
礒田博子 北アフリカ研究センター長

 (司会:北アフリカ研究センター 岩崎真紀 助教)

 各機関の活動の現状と課題や各研究分野における研究状況、日本及び北アフリカ・地中海諸国との交流状況や展望等についての講演がなされると、会場では活発な議論がなされました。

セミナーに先立ち、7か国からの招聘者とともに、それぞれの出身国の駐日大使を表敬訪問いたしました。また、セミナー当日の午前中には、チュニジア大使、フランス大使館文化参事官がそれぞれ本学の永田学長と会談を行いました。また、チュニジア大使と本学に留学中のチュニジア人学生との昼食懇談会も開催されました。本懇談会ではチュニジア大使館よりチュニジア料理が供され、留学生たちは母国の料理を大変喜んでいました。また、大使と学生のあいだでは、活発な意見交換も交わされました。
セミナー終了後は、2日間にわたりスタディ・ツアーを催行し、招聘者に日本の製造技術や伝統文化の現場を紹介しました。

2014年は北アフリカ研究センター設立10年目にあたります。それにともない、弊センターでは、本年度から来年度にかけて一連の記念行事を予定しております。本セミナーはその一環として開催されました。また、本セミナーは筑波大学40+101周年記念冠事業としても認定されております。本セミナーで得られた今後の教育研究活動の指針をもとに、北アフリカ研究センターは今後一層北アフリカ・地中海諸国との学術交流の発展に寄与することを目指します。

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礒田センター長 チュニジア新大使を表敬訪問

2014年1月28日(火)、礒田センター長が駐日チュニジア大使館を表敬訪問し、本年1月に着任されたファルハド・クリフ大使(H.E. Mr. Farhad KHLIF)と会談いたしました。礒田センター長より、新大使のご着任に対して祝意が表されるとともに、北アフリカ研究センターの活動やチュニジアとの学術交流について説明が行われました。とくに、2013年6月のマルズーキ・チュニジア大統領講演会や同年11月の第13回TJASSST(チュニジア-日本 文化・科学・技術学術会議)、JICAおよびJSTとの協働で行っているSATREPS(地球規模課題対応国際科学技術協力)対チュニジア事業「乾燥地生物資源の機能解析と有効利用」、JICAとの協働による南南協力、フルサ・サイーダ・プログラム(アラビア語と現地文化を知るための短期研修)、2月7日開催のARENA特別セミナーなどについて詳細な説明が行われるとともに、これら事業へのチュニジア側の協力に対して謝意が示されました。

クリフ大使は、チュニジアとの研究交流に対するこれまでの北アフリカ研究センターの貢献を高く評価しつつ、今後はそれらの研究をいかに産業化し、実社会に適用すべきかを強調されました。
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第64回ARENA定期セミナーを開催しました

第64回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:2014年1月23日(木曜日) 17:30~19:00
場所: ARENA会議室(共同研究棟A303)
講演者:山田亨 氏
(筑波大学 人文社会系・留学生センター 助教)
講演題目:「世界遺産の文化的翻訳作業-長崎県の世界遺産登録作業における法と文化の多層性-」

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第63回ARENA定期セミナーを開催しました

第63回ARENA定期セミナーを下記の通り開催しました。

日時:平成25年12月20日(金曜日) 17:30∼19:00
場所: ARENA会議室(共同研究棟A303)
講演者:近藤義和 氏
(国立大学法人 琉球大学 産学官連携推進機構 研究開発推進部門 部門長・教授)
講演題目「バイオマスの有する巧な構造とその利活用」

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第62回ARENA定期セミナーを開催しました

第62回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時:2013 年11月25日(月曜日) 17:30~19:00
場所: ARENA会議室(共同研究棟A303)
講演者:佐藤一彦 氏
(独立行政法人 産業技術総合研究所 触媒化学融合研究センター 研究センター長)
講演題目「私の産学官連携(化学で社会を変える!?) ~学術的発見から実用化、国家プロジェクトへ~ 」

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第12回チュニジア-日本 文化・科学・技術学術会議(TJASSST 2013)開催

2013年11月15日から17日に,チュニジア-日本 文化・科学・技術学術会議がチュニジア共和国ハマメットで開催されました。

この会議は,筑波大学北アフリカ研究センターとボルジュセドリア・バイオテクノロジーセンター(CBBC)との主催により,JSPSとチュニジア共 和国高等教育科学技術省の支援を受け,筑波大学北アフリカ・地中海事務所との共催で行われました。日本側からはJICA,チュニジア側からはエネルギー技 術研究センターなど22の団体からの後援をいただき,日本から90名,北アフリカ諸国から205名の総勢295名が参加しました。

会議は両国実行委員長Chedly Abdelly教授(CBBC)および中嶋光敏教授(筑波大学北アフリカ研究センター)の開会の挨拶に始まり,吉川晃筑波大学副学長・理事,高原寿一在 チュニジア日本大使,Moncef Ben Salemチュニジア共和国高等教育科学技術大臣の来賓挨拶で幕を開けました。

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左より実行委員長の中嶋教授とAbdelly所長(CBBC)

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左より, Harizi局長, 髙原大使, Ben Salem大臣, 吉川副学長,礒田センター長,Kerkeni局長

次いで,吉川副学長より,「日本の科学技術イノベーション政策―その世界的展望と新たな展開」と題して基調講演が行われました。講演内容は頭脳循環に向けて,と安倍政権下での科学技術イノベーション政策の二部に分けて行われ,国際的な科学技術の振興に向けた文部科学省の具体的な方針が紹介されました。

会議では,1.生命科学・農業・食品科学工学,2.環境科学,3.エネルギー・材料科学,4.数学・情報コミュニケーション科学,5.経営工学・技術マネージメント,6.人文・社会科学,7.JST-JICA 地球規模課題の7つのセッションに分かれて,基礎研究データや事例研究,社会実装などの口頭発表(合計146件内チュニジア側81件,日本側65件)およびポスター発表(合計149件内チュニジア側136件,日本側13件)を行いました。

会議全般にわたり,両国の先導的な研究課題を共有することができ,各セッションにおいては幅広く,そして専門分野において深化した議論が行われました。また,会場にはJICA青年海外協力隊による日本文化紹介のためのブースが併設され,16日夜には日本の演目,17日にはチュニジアの演目が披露されました。17日の午後の全体総括および閉会式では各セッションチェアからの報告が行われ,また会場からもよりいっそう問題を共有するためのさまざまな提案がなされ,最後に麻野篤JICAチュニジア事務所長と,礒田博子筑波大学北アフリカ研究センター長の閉会の辞で幕を閉じました。

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2013年度「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」帰国報告会を開催しました

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帰国報告会ポスター

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名、ヨルダンに3名の学生を送り出しました。
この成果を広く知っていただくために、2013年10月30日、スチューデント・コモンズのプレゼンルームにおいて帰国報告会を開催しました。

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会場となったスチューデント・コモンズのプレゼンルーム(1A203)

 

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司会の岩崎助教(左)とブガンミ・在京チュニジア大使館一等書記官による挨拶(右)

 

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入江准教授によるプログラム概要説明(左)とグローバル・コモンズ支援室岡田副室長による海外安全危機管理サービス(OSSMA)の説明(右)

 

当日は40名の学生・教職員が集まりました。在京チュニジア大使館からブガンミ一等書記官が駆けつけ、チュニジアをはじめとする北アフリカ地域との交流の重要性について挨拶をされました。続いて、担当教員である岩崎助教と入江准教授により当プログラムの概要説明が行われました。共催であるグローバル・コモンズ機構からは岡田副室長が登壇し、今年8月に筑波大学が導入した「海外安全危機管理サービス(OSSMA)」を通じた学生の海外留学に対する新しい取り組みについて説明を行いました。

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チュニジアコースに参加した大伴史緒さん(左)と小玉翔さん(右)

 

次に、チュニジアコースに参加した人文社会科学研究科・国際地域研究専攻・1年の大伴史緒さん、国際総合学類・4年の小玉翔さんによりチュニジアのチュニスにあるブルギバスクールの語学プログラムの概要、体験談についてのプレゼンテーションが行われました。

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多くの学生、教職員が集まった

 

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ヨルダンコースに参加した佐藤史織さん、泉水めぐみさん、田中愛子さん

 

ヨルダンコースには生物資源学類・2年の佐藤史織さん、泉水めぐみさん、比較文化学類・2年の田中愛子さんが参加し、ヨルダンのイルビッドにあるヨルダン科学技術大学の語学プログラムの概要、体験談についてのプレゼンテーションが行われました。学生のプレゼンテーションではいずれも実際にかかった留学費用や現地における衣食住などの具体的な情報のほか、多数の写真や動画を用いて留学先における交流の様子が生き生きと伝えられ、会場を沸かせていました。

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会場とプログラム参加者間で活発な質疑応答が行われた

 

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会場からの質問にSkypeを通じて答えるチュニス事務所の八幡コーディネーター(左)と
海外留学フェアについて告知する留学生センター山田助教(右)

 

質疑応答の時間には留学に興味を持つ会場の学生から多くの質問が寄せられ、プログラム参加者は率直かつ丁寧に答えていました。また、チュニス事務所に駐在する八幡コーディネーターもSkypeを通じて対応。現地の情勢と大学の支援体制について説明し海外雄飛を目指す学生たちにエールを送りました。
また、最後に留学生センター海外派遣部門の山田助教から11月12日に開催される海外留学フェアついて告知されました。この日発表を行った学生には同フェアの北アフリカ・地中海ブースにおけるプレゼンテーションにも協力していただく予定です。

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北アフリカ研究センターでは来年も同プログラムの参加者を募る予定です。アラビア語、イスラム文化、海外留学等に興味のある学生の皆さん、是非参加をご検討ください。募集は4月頃の予定です。

こちらをクリックすると報告会のポスター(PDF)が開きます。

アルジェリア大使館主催建国記念レセプションに参加

2013年11月1日、在京アルジェリア大使館主催による建国記念レセプションが都内の大使公邸にて開催され、北アフリカ研究センター教員が参加しました。

(左より)中嶋光敏教授、KETRANDJI駐日大使、岩崎真紀助教、藤城芙美子TCC日本語学校代表、鯉沼秀臣教授

(左より)中嶋光敏教授、KETRANDJI駐日大使、岩崎真紀助教、藤城芙美子TCC日本語学校代表、鯉沼秀臣教授

レセプションには、国会議員をはじめとして各国の大使館関係者、ビジネス関係者等、多数の参加があり盛況でした。

JICA集団研修一行(鳥取大学催行)が北アフリカ研究センターを訪問

鳥取大学農学部と国際協力機構(JICA)中国国際センターの共催で毎年度実施している集団研修コース「乾燥地における持続的農業のための土地・水資源の適正管理」の一行がセンターに来られました。同研修コースは毎年行われており、北アフリカ研究センターの受け入れも今年で4回目です。

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講義形式で北アフリカ研究センターの概要と研究紹介を行いました。下記の括弧内は説明を行った教員です。

  1. センター長挨拶(礒田センター長)
  2. 北アフリカ研究センターの概要(入江准教授)
  3. 環境部門研究内容紹介(入江准教授)
  4. 筑波大学の国際化について(G30・BUTUJ活動紹介)(森尾准教授)
  5. バイオ部門研究内容紹介(韓准教授)

参加者は以下のような国々から参加しており、研修員総勢12名でした。

アフガニスタン、カメルーン、エジプト、エチオピア、イラク、ナイジェリア、南スーダン、タンザニア、ザンビア、ジンバブエ、スーダン

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参加者は必ずしも研究者ではなく、直接実務に関わる経歴の方が多いのですが、例年よりも質問の内容がより専門的であることが多く、研究者に近い立場の参加者が例年よりも多かったように思います。北アフリカ研究センターの学際的な研究の取り組みは科学技術の社会実装や直接開発に関わる技術開発を目指しているため、いずれの参加者も強い関心を持って聴講してくれていたようです。

同研修は来年以降も継続されるそうです。

公開講座「日本の技術と北アフリカの太陽光と砂で世界の電力問題に挑む」を開催しました

筑波大学が市民向けに行っている公開講座事業の一環として、北アフリカ研究センターでは10月3日および10月10日に「日本の技術と北アフリカの太陽光と砂で世界の電力問題に挑む」と題して一般の方向けの講座を開催しました。

10月3日に実施された1回目の講座では「北アフリカにおける太陽光発電」というタイトルで北アフリカ研究センター・鯉沼秀臣客員教授が講演を行いました。(1)エネルギーとは何か?、(2)生命はモノか?、(3)未来のエネルギーをどうしたらよいか?という根源的な問いから講義をはじめ、鯉沼教授がアルジェリアとの共同プロジェクトとして推進しているサハラ砂漠の無尽蔵の太陽光エネルギーと砂を活用して不毛の地を一大電力供給基地にしようという「サハラ・ソーラー・ブリーダー計画」を紹介。砂から取れるシリコンの精製に関する最新研究などについて実際のサンプルを示しながら解説を行いました。

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10月10日に実施された2回目の講座では「太陽電池を薄く作る最新技術」というタイトルで数理物質系の末益 崇教授が講演を行いました。太陽から届く光エネルギーの話を導入に、太陽電池の種類や仕組みを解説。一般的な単結晶シリコンではなく多結晶シリコンを用いて厚さ数μmの薄膜太陽電池を精製・製造する最新技術に話題を展開し、講座後半では教室に持ち込んだ実物の多結晶シリコン太陽電池に実際に触れて材料工学に親しんでいただきました。

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ブリリアル・マイラ研究員がTsukuba Global Science Week 2013において優秀ポスター賞を受賞

GSWAward-Myra2013年10月2~4日にかけてつくば国際会議場で開催された「Tsukuba Global Science Week 2013」において、北アフリカ研究センターのブリリアル・マイラ研究員(Dr. Myra O. Villareal)がポスター発表を行い、優秀ポスター賞を受賞しました。

セッション名: Food Security and Human Health

表題: Downregulation of the MITF gene expression in human and murine melanoma cell lines: mechanism for the antimelanoma effect of daphnane diterpene hirsein B

概要: Hirsein B isolated from Thymelaea hirsuta has been reported to inhibit melanin biosynthesis in B16 murine melanoma cells and can specifically downregulate the expression of  the microphthalmia-associated transcription factor gene or MITF.  MITF is the “master regulator” of melanogenesis but has recently been identified as an oncogene ( a gene that has the potential to cause cancer).  In this study, we studied the mechanism underlying the MITF inhibitory effect of hirsein B on human melanoma cells. The results of this study highlights the potential of hirsein B as a therapeutic agent against melanoma, a kind of skin cancer.

チュニジア大使一行が来訪されました

2013年10月1日、筑波大学40周年記念式典・祝賀会に出席するためチュニジア大使館からエミール臨時代理大使、ブガンミ一等書記官が来学されました。これに先立ち、臨時大使・一等書記官は北アフリカ研究センターを来訪され、意見交換を行いました。

11月には北アフリカ・地中海事務所との協力のもと、チュニジア-日本 文化・科学・技術学術会議(TJASSST 2013)を開催する予定です。

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対談中のエミール臨時代理大使、ブガンミ一等書記官、礒田博子北アフリカ研究センター長、柏木健一副センター長

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関連サイト:

【再掲】公開講座「日本の技術と北アフリカの太陽光と砂で世界の電力問題に挑む」の開講について

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公開講座ポスター

北アフリカ研究センターでは下記のとおり公開講座を開講いたします。学生、一般の方々にも聴講いただける内容となっております。皆さまの奮ってのご参加をお待ちしております。

公開講座名:
「日本の技術と北アフリカの太陽光と砂で世界の電力問題に挑む」

講座内容:
10月 3日(木)17:00~18:00「北アフリカにおける太陽光発電」
(講師:北アフリカ研究センター 客員教授 鯉沼秀臣)
10月10日(木)17:00~18:00「太陽電池を薄く作る最新技術」
(講師:数理物質系 教授 末益 崇)

講座の目的:
東日本大震災による原発事故以降、日本でも再生可能エネルギーが脚光を浴びるようになりました。今、北アフリカ地域では、日本の技術によってサハラ砂漠の無尽蔵の太陽光エネルギーと砂を活用して不毛の地を一大電力供給基地にしようという研究が行われています。さらに地球規模の直流超伝導送電網を整備することで、作った電気を世界中に運ぶことも考えられています。
また、これまで太陽光発電の鍵となる太陽電池の材料「シリコン」の膜は光を吸収するためにある程度の厚さが必要とされていました。これを厚さ数μmで作る最新の技術も紹介します。
日本と北アフリカが手に手を取って世界を救う、壮大な未来地図の話を聞きに来ませんか?

講習料: 無料

会場: 筑波大学 総合研究棟A107室(プレゼンルーム)

下記サイトから事前申込みいたしますと「受講証明書」が発行されます。
(氏名・住所・電話番号等の入力が必要です。締切:9月18日(水)10月2日(水)まで延長になりました。当日の参加も受け付けます。
筑波大学公開講座管理システム

 なお、当日参加も大歓迎です。お気軽にお越しください。

第3回日・南アフリカ水資源ワークショップ参加

国土交通省と現地の水省が共同開催して今年で3回目になるワークショップが南アフリカプレトリアで9月18-20日に開催された。日本側は国土交通省、筑波大学北アフリカ研究センター、民間企業、JICA等が参加し、ゲリラ豪雨対策、河川の水質管理(酸性水処理を含む)、再生水の活用技術、ダム再生技術、国連次期開発目標(Post MDGs)における防災の位置づけ等について紹介した。北アフリカ研究センターからは入江准教授が出席し、ダム管理技術に関する発表を行った。また、南アフリカ側からは、水省、財務省、気象庁、水研究所から、Flash Flood(ゲリラ豪雨)対策、河川や下水道の水質管理(鉱山廃水処理を含む)、南アにおけるダム修復ニーズ等について発表が行われた。これら発表に基づき、同ワークショップでは防災協働対話の枠組みによる協力や水関係インフラの管理・運営等の項目を含めた新たな共同決議について合意した。

今回、入江准教授の参加が同ワークショップで初めての研究機関からの参加であった。今後のワークショップでは学術交流も含めた展開となることが二国間で確認された。

3日目にはプレトリアから2時間ほどのバールダムを見学した。バールダムでの堆砂は貯水総量の数%程度とその影響は小さいが、バール川、オレンジ川のより下流側の貯水池では降雨量が少なくなっていくために堆砂速度が速いことが予想される。また、南アフリカ側が最も大きな課題としているのは強酸性の鉱山廃水の処理で、貯水池堆砂問題だけでなくこれらを総合的解決に導く提案が求められている。

リンク

http://www.mlit.go.jp/report/press/sogo06_hh_000128.html

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左:水省マブダファシ副大臣 右:国土交通省松下政務官

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リビア経済開発委員会一行が来所

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2013年9月4日(水)、リビア経済開発委員会一行が北アフリカ研究センターを訪問されました。同委員会はリビアに建設予定のサイエンス・テクノロジーパークの計画に携わっており、北アフリカ研究センターの礒田博子センター長、柏木健一副センター長、入江光輝准教授、及び北アフリカ・地中海事務所の森尾貴広所長、国際企画課の石野隆志課長らと意見交換を行いました。

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「第38回中東協力現地会議」に参加

(財)中東協力センターの主催により、「第38回中東協力現地会議」が去る8月25日、26日の二日間に亘り、アラブ首長国連邦のドバイで開催された。会議には、政府および政府関係者、中東主要国の日本国大使、民間企業、中東地域専門家、マスコミ等から、過去最大となる400名を超える参加があり、「我が国の成長戦略と中東・北アフリカにおけるビジネスチャンス」をテーマに多岐にわたる活発な議論が行われた。北アフリカ研究センターからは、上山一助教が出席した。

奥田 中東協力センター会長

奥田 中東協力センター会長による開会挨拶

会議では、佐々木 経済産業省顧問、田中 日本エネルギー経済研究所常務理事、中東諸国駐在の日本国大使、寺島 三井物産戦略研究所会長、石毛 日本貿易振興機構理事長といったゲストスピーカーによる講演が行われた。

寺島氏による基調講演

寺島氏による基調講演

会議を通して、シェールガス革命の日本経済および中東産油国への影響、イラン問題と湾岸諸国の安全保障、インフラシステム輸出と新興国戦略(韓国企業との競争)、中東ビジネスにおける有望な事業分野(特に水、電力、交通)、政府開発援助の意義と影響力、グローバル人材の育成、政府への要望(インフラ輸出支援、官民トップセールス)といった課題が熱心に議論されたことが印象的であった。

会場の様子

会場の様子

会場となったInterContinental Dubai Festival City

会場となったInterContinental Dubai Festival City

北アフリカでのビジネス展開に関する報告・議論が少なかったことは残念であったものの、有望な消費市場として期待される北アフリカの経済動向や個別のビジネスニーズを把握する上で貴重な機会となった。

日本経済新聞で筑波大学と北アフリカの連携について紹介されました

2013年8月15日付の日本経済新聞(23面)及び日本経済新聞 電子版 特集アジアBizで筑波大学と北アフリカの連携について紹介されました。

北アフリカ研究センターを中心とした現地との共同研究のほか、6月の訪日の際に筑波大学で講演を行ったチュニジアのマルズーキ暫定大統領と本学永田学長との意見交換の様子も掲載されました。

原文はこちらの「日本経済新聞 電子版」でお読みいただけます。
(キーワード「筑波大 北アフリカ」で検索すると当該記事がヒットします)

関連記事:

ブルギバスクール留学報告

北アフリカ研究センターでは今夏「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」を主催し、チュニジアに2名(国際総合学類・国際地域研究専攻)、ヨルダンに3名(比較文化学類・生物資源学類)の学生を送り出しています。このうちチュニジアのブルギバスクールのサマーコースに参加した大伴史緒さん(人文社会科学研究科国際地域研究専攻)が、初中級クラスを主席で修了しました。

ブルギバスクールのサマーコースは9レベルに分かれており、大伴さんの受講した初中級(1ba)は、本学で1年間「アラビア語基礎」を履修した学生には適切なクラスとのことでした。来年度も多くの筑波大生が「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」に参加することを期待しています。

修了証書(右上)と主席修了記念の書籍

修了証書(右上)と主席修了記念の書籍

(参考)
北アフリカ研究センター主催「アラビア語と現地文化を知るための短期研修プログラム」2013年度ポスター

ブルギバスクール (正式名称:チュニス・エル・マナール大学付属ブルギバ現代語言語学院) 公式ウェブサイト

第61回ARENA定期セミナーを開催しました

第61回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時: 2013年7月30日(火曜日)17:30~19:00
場所:北アフリカ研究センター会議室(共同研究棟A303)
講演者: Dr. Zubaidullo UBAIDULLOEV

Researcher, Graduate School of Comprehensive Human Sciences, University of Tsukuba

講演題目: 「Tajikistan: A new member of the international community」

ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

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モロッコ大使館主催国王即位14周年記念レセプションに参加

2013年7月30日、在京モロッコ王国大使館主催による国王ムハンマド6世陛下即位14周年記念レセプションが都内で開催され、北アフリカ研究センター教員が参加しました。

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(左より)鯉沼秀臣教授、徳永保教授、Samir Arrour駐日大使閣下、礒田博子北アフリカ研究センター長

ゲストとして、下村博文文部科学大臣、阿部俊子外務大臣政務官、小坂憲次参議院議員などが祝辞を述べられました。Samir Arrour駐日大使閣下による日本語でのご挨拶に対しては、会場が割れんばかりの拍手に包まれました。

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下村博文文部科学大臣

サウジアラビア王国大使館主催イフタールに参加

2013年7月26日、在京サウジアラビア大使館主催によるイフタールが都内で開催され、北アフリカ研究センター教員が参加しました。イフタールとは断食明けの食事のことで、本レセプションでは一般社団法人北海道食産業総合振興機構による北海道の素材を生かした料理がふるまわれました。ゲストとして同じくイスラーム国であるエジプト出身の大砂嵐関を迎え、Abdulaziz A. Turkistani駐日大使閣下が、新十両場所をラマダンを乗り越えて勝ち越した大砂嵐関の栄誉を称えました。

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大砂嵐関とAbdulaziz A. Turkistani駐日大使閣下

第60回ARENA定期セミナーを開催しました

第60回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時:平成25年7月16日(火)17:30∼19:00
場所:北アフリカ研究センター会議室(共同研究棟A303)
講演者:山口 登 氏
(Rabigh Conversion Industry Management Services Co./Sumitomo Chemical Group, General Manager)

講演題目:「石油化学海外事業展開とサウジアラビアでの体験」

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ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

第59回ARENA定期セミナーを開催しました

第59回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時: 2013年6月17日(月曜日)15:00~16:30
場所: ARENA会議室(共同研究棟A303)
講演者: Prof. Dr. Driss Ouazar                                                                                                (Director of Ecole Nationale d’Industrie Minérale (ENIM), Mohamed V University, Rabat, MOROCCO)

講演題目: 「Decision Support System for Water Resources under Sustainable Development Constraints: Some Applications / Illustrations in Semi-Arid to Arid Areas in Morocco」

ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

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駐日モロッコ王国特命全権大使閣下一行が永田学長を表敬訪問

6月17日,サミール・アルール駐日モロッコ王国特命全権大使閣下が永田恭介学長を表敬訪問されました。
大使からは本学のモロッコ及び北アフリカにおける教育・研究協力に関する謝意及び10月に本学主催で行われる日本・北アフリカ学長会議等を通じた一層の交 流促進についてご発言がありました。永田学長からは,本学が日本の大学のハブとして,同会議等を通じ,モロッコとの協力を促進していくことを述べました。
今回の表敬訪問は,モロッコ王国と本学の相互理解と交流促進にとって大変有意義なものとなりました。
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同表敬訪問には、永田学長、ベントン国際担当副学長のほか、柏木健一・北アフリカ研究センター副センター長、森尾貴広・北アフリカ・地中海事務所長、北脇信彦・海外大学共同利用事務所長、入江光輝・北アフリカ研究センター准教授が同席されました。

サミール・アルール大使と同行したEcole Nationale d’Industrie Minérale (ENIM), Mohamed V University, RabatのDr. Driss Ouazarはこの後、北アフリカ研究センターを訪れ、北アフリカ研究センター定期セミナーで講演されました。

第59回ARENA定期セミナーの記事も併せてご覧ください。

平成24年度 JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業 報告論文集刊行

平成24年度 JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業「北アフリカ有用植物の高度利用による地域開発を目指した文理融合型学術基盤形成事業」報告論文集 “Establishment of Integrative Research Base by Humanities and Sciences on Valorization of Useful Plants for Regional Development in North Africa III” を北アフリカ研究センターにて刊行しました。報告論文集(表紙・目次)はこちら:AA EIRBHS III

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第58回ARENA定期セミナーを開催しました

第58回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時:2013年6月6日(木曜日)17:30~19:00
場所:ARENA会議室(共同研究棟A303)
講演者:Assoc. Prof. Kristie Collins
(Faculty of Humanities and Social Sciences, Univ. of Tsukuba)
講演題目:「The Marginalized Majority: Media representation and lived experiences of single women」

ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。

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チュニジア共和国大統領特別講演会を開催

6月3日,チュニジア共和国大統領モハメド・モンセフ・マルズーキ閣下(H.E. Dr. Mohamed Moncef Marzouki)による特別講演会が筑波大学東京キャンパス文京校舎(放送大学東京文京学習センター多目的講義室)において開催されました。

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今般マルズーキ大統領は,第五回アフリカ開発会議(TICAD V)に参加するために来日されました。特別講演会はその来日中に,駐日チュニジア共和国大使館と本学が主催し,上智大学,早稲田大学,放送大学および国際 農林水産業研究センターが共催となり,文部科学省と外務省による後援によって開催されました。同講演会には,本学の学生・教職員の他,他大学の学生・教職 員,チュニジアに関係する研究機関,民間企業の方々など約260人が参加し,「自由と尊厳のための民衆革命」後のチュニジアの現状と展望についてのマル ズーキ大統領のご講義に熱心に耳を傾けていました。

講演の全動画(フランス語)が大統領の動向を伝えるチュニジアメディアCarthageで公開されています。

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ご講演終了後,チュニジア共和国と本学の間の教育研究の交流に多大な貢献をいただいたマルズーキ大統領に,筑波大学名誉博士号の学位が授与されました。

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また,特別講演に先立ち,マルズーキ大統領と永田恭介学長の懇談会が開かれました。同懇談会には,チュニジア側からは,Nidhal Ouerfelliチュニジア共和国国務長官(エネルギー・鉱物資源・産業担当),Hedi Ben Abbes チュニジア共和国大統領最高顧問(外交担当),Moodher Mami チュニジア共和国儀典長,Mohamed Elloumi在日チュニジア大使館臨時代理大使のご臨席を賜りました。日本側からは,本学のベントン・キャロライン・ファーン副学長(国際担当),礒田 博子北アフリカ研究センター長,青木三郎人文社会系教授が,共催機関からは,白井克彦放送大学学園理事長,岩永勝国際農林水産業研究センター理事長,私市 正年上智大学教授,桜井啓子早稲田大学イスラーム地域研究機構長,池﨑保駐チュニジア共和国日本大使館公使参事官が,また,賓客として,浜田和幸参議院議 員(元外務大臣政務官),小野安昭元在チュニジア日本大使,遠藤茂元在チュニジア日本大使が同席されました。マルズーキ大統領からは,チュニジアに日本の 大学のキャンパスを是非つくっていただきたい旨,その際には筑波大学に是非協力願いたい旨,要請がありました。永田学長は,本学としてチュニジア人留学生 を今後も積極的に受け入れ,責任を持って研究指導を行っていきたいとの意向を示しました。

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本学は,2004年に学内に北アフリカ研究センターを設置し,2006年にはチュニス市内のチュニジア国立農業学院内に北アフリカ・地中海事務所を開所 し,チュニジアをはじめ北アフリカ諸国の大学・研究機関との国際共同研究や学生交流を戦略的に推進しています。今回のマルズーキ大統領の来学を機に,日 本・チュニジアの学術交流が益々発展することが期待されています。

第57回ARENA定期セミナーを開催しました

第57回ARENA定期セミナーを下記のとおり開催しました。

日時:2013年4月25日(木)17:30~19:00
場所:ARENA会議室(共同研究 A303)
講演者:Prof. James C. Ogbonna
(Department of Microbiology, University of Nigeria, Nsukka)
講演題目:「Bioenergy Production and Food Security in Africa」

ポスターのPDFはこちらをクリックしてください。
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北アフリカ研究センター岩崎真紀助教の研究成果の公表について

東方キリスト教諸教会岩崎助教論文

この度、上智大学アジア文化研究所 イスラーム地域研究機構によるSOIAS Research Paper Series 9 「東方キリスト教諸教会 基礎データと研究案内(増補版)」(三代川寛子・編著、2013.3.1)に、北アフリカ研究センターの岩崎真紀 助教の研究成果「現代コプト正教会における聖人崇敬に関する一考察」が掲載されました。

北アフリカ研究センター入江光輝准教授らの研究成果の公表について

2013WasteandBiomassValoWaste and Biomass Valorization 誌(April 2013)に、北アフリカ研究センターの入江光輝 准教授、韓 畯奎 准教授、河内敦 助教、柏木健一 助教、礒田博子 教授、INAT(チュニジア)のJamila Tarhouni教授、スファックス大学(チュニジア)のMohamed Ksibi教授らの研究成果「In Vitro Testing and Commercialization Potential of Extracted Fulvic Acid from Dredged Sediment from Arid Region Reservoirs」が掲載されました。

要約: 乾燥地の貯水池では、堆砂(河川水で運ばれる土砂が貯水池内で沈降して溜まること)によって運用直後から貯水容量が急速に減少していき、利用可能な水資源量を減らすことが問題となっています。これに対して浚渫などの有効な対策はありますが、費用が高額で経済発展の途上にある国々では対策が取られていないのが実状です。
そこで貯水池から浚渫した底泥を有効利用して商品化し、その販売利益によって浚渫費用にあてることによって経済的負担を軽減することを提案しています。
本研究では有効利用案の一つとして底泥中に含まれている腐植物質に注目し、その機能性食品としての可能性を検討しました。結果として現地で採取した貯水池底泥から抽出した腐植物質をバイオアッセイによって評価したところ、ATP産性向上と抗アレルギー性の機能性を確認することができました。さらにそれを製品化する場合の加工コスト-販売利益-浚渫費用の経済的バランスを精査し、事業化の可能性について検討しました。
本研究は「水資源」の問題に対する解決方法の提案を起点とし、「バイオサイエンス」と「開発経済学」的評価手法を用いた研究で、3分野の研究者が連携して地域特有の問題に取り組んだ北アフリカ研究センターならではの学際的研究です。

→論文の全文がこちらのサイトで閲覧できます。

アラブ・デー2013に参加

arabweek表2013年4月15日、在京アラブ外交団主催による「アラブ・デー2013」が都内で開催され、北アフリカ研究センター教員が参加しました。

左から岩崎真紀助教、H.E. Mohamed Elloumiチュニジア臨時大使、H.E. Samir Arrourモロッコ大使、中嶋光敏教授、Zubaidullo Ubaidulloev研究員

左から岩崎真紀助教、H.E. Mohamed Elloumiチュニジア臨時代理大使、H.E. Samir Arrourモロッコ大使、中嶋光敏教授、Dr. Zubaidullo Ubaidulloev研究員

アラブ・デーはアラブと日本の友好関係を促進するために催されたレセプションで、今年で5回目になります。レセプションは外交団長を務めるWaleed Siam駐日パレスチナ大使をはじめ、22ヶ国の駐日大使より成る在京アラブ外交団によって主催され、ゲストとして、小池百合子衆議院議員などがお祝いの挨拶を述べました。

また途中から安倍晋三首相も駆けつけ、アラブと日本の一層の友好に向けて、激励の挨拶を行いました。

アラブ外交団に囲まれた安倍首相

在京アラブ外交団に囲まれた安倍首相

挨拶を述べる安倍首相

挨拶を述べる安倍首相

チュニジアレポート:エネルギー関連機関への訪問と今後の連携に向けて

現地調査のために3月にチュニジアに滞在した、筑波大学数理物質系の鈴木義和先生が書かれたチュニジア渡航のレポートを掲載いたします。

(以下、鈴木研究室HPより許可を得て転載。)


1.はじめに
北アフリカのちょうど真ん中、地中海につきだす形で楔が突き刺さるようにも見える国、チュニジア。地中海をはさんですぐ向いにはシチリア島があり、古代から交易の要所として栄えた国である。首都チュニスは北アフリカ有数の大都市であり、ヨーロッパ文化、マグレブ文化が織り合わさった多面的な顔を持っている。
2013年2月半ばのある日、学内の図書館に向かう途中で、北アフリカ研究センター長の中嶋先生から声をかけていただいた。「鈴木さん、3月にチュニジアに行ってみませんか。」北アフリカ研究センター には、サハラソーラーブリーダー(SSB)計画 を推進されている鯉沼秀臣先生が客員教授として赴任されている。鯉沼先生がチュニス近郊のエネルギー関連施設を訪問されるので同行してみては、とのお話だった。

夜行便でパリ空港に到着。現地時間は朝3時

Fig.1 夜行便でパリ空港に到着。現地時間は朝3時

筆者は2012年5月、初めて北アフリカの大国、アルジェリアに渡航する経験を得た 。そして、アルジェリアとの共同研究などを色々と計画していた矢先に起きた1月のあの悲惨な事件。当面、北アフリカに訪問することは難しいのではと考えていたが、隣国チュニジアではほぼ問題ないとのこと。ジャスミン革命後の混乱もほぼ終息しているそうである。そして、あれよあれよという間に渡航が決まり、チュニジア行きの準備が始まった。
アルジェリアの場合とは異なり、チュニジア渡航にはビザ申請が不要であり、また、チュニスには筑波大学の北アフリカ・地中海事務所(CANMRE)もある 。今回もフライト、ホテル手配にARENA/CANMREの渡邉たまきさん、現地事務所の八幡暁彦さんのお世話になりながら、スムーズに渡航準備を進めることができた。

Fig.2 乗り継ぎ客に軽食サービス

2.首都・チュニスへ
今回の目的地は、チュニジアの首都、チュニス。年度末のタイトな日程ということもあり、成田からのエールフランスの夜行便でパリ経由し、チュニス入りすることとした。チュニジアはフランスの元・保護領であり、首都チュニスへは、シャルル・ド・ゴール空港で乗り換えが可能である。3月9日(土)の21:55発のフライトで日本を出発。フランスの夏時間は復活祭(Pâques)からであり、パリ到着日の3月10日(日)はいまだ冬時間。日本との時差は8時間あり、朝の3時にパリに到着した。

Fig. 3 7:35発のフライトでいざチュニスへ

Fig. 3 7:35発のフライトでいざチュニスへ

Fig. 4 ようやくチュニスに到着。空港では、アラビア語とフランス語・英語で案内が併記されている

Fig. 4 ようやくチュニスに到着。空港では、アラビア語とフランス語・英語で案内が併記されている

今回は、フランスに入国手続きすることなく、空港内で乗り継ぎすることとなった。さすがに朝3時では、空港内のお店もすべて閉まっていることから、国際線乗り継ぎ客向けの軽食サービスがあった。エールフランス航空にしては親切な計らいである(もちろん、ビジネスクラス以上の客にはラウンジが用意されていたようである。)

パリ空港内で4時間半の乗り継ぎ待ちをし、7:35のチュニス行きに乗り換える。約2時間のフライトで、朝10:00にはチュニス国際空港に到着した。

チュニス国際空港には、筑波大学北アフリカ・地中海事務所の八幡さんが今回も出迎えに来てくださっていた。ありがたい限りである。今回の訪問は短時間でかなりの数の訪問先を回ることになるため、車での移動が不可欠である。現地の交通事情に詳しい運転手付きでレンタカーを手配することとなった。

Fig. 5 現地手配のレンタカー。一応、7人乗り(?)3列目はかなり狭い。

Fig. 5 現地手配のレンタカー。一応、7人乗り(?)3列目はかなり狭い。

Fig. 6 北アフリカ・地中海事務所にて

Fig. 6 北アフリカ・地中海事務所にて

チュニス・カルタゴ国際空港は市内から約8 kmと便利な立地であり、市内までは車で10分程度である。まずは、宿泊先のHôtel Belvédère Fourati にさっとチェックインを済ませ、早速、北アフリカ・地中海事務所にお邪魔させていただくこととなった。なかなかのハードスケジュールだ。

12:55には鯉沼先生と、SSB計画の賛同者で今回の訪問の同行者である清水政義氏(清水電設工業会長)が空港に到着されることになっており、出迎えのために空港に引き返して合流することとなった。

3.アフリカ教育開発協会(ADEA)とのミーティング
チュニジア到着日(日曜日)の16:00、早速1つ目のミーティングである。Association for the Development of Education in Africa (ADEA)の事務局長であるByll-Cataria氏との打ち合わせをホテルで行うこととなった。アフリカの教育、Sustainable developmentについて熱い議論が交わされた。このミーティングは今回の訪問のキーパーソンである元・在日チュニジア大使Hannachi氏によりセッティングされたものである。

Fig. 7 左から清水会長、Ahlin Byll-Cataria氏、鯉沼先生、日高健一郎先生(筑波大学)、Salah Hannachi 氏

Fig. 7 左から清水会長、Ahlin Byll-Cataria氏、鯉沼先生、日高健一郎先生(筑波大学)、Salah Hannachi 氏

Fig. 8 ホテルの客室から眺めたチュニスの街並み

Fig. 8 ホテルの客室から眺めたチュニスの街並み

4.Borj Cedria テクノパーク訪問

3月11日(月)。朝9時からチュニス近郊のBorj Cedria テクノパークでのミーティングである。車で30分程度はかかるため、朝8時過ぎにはホテルを出発することとなった。

Fig. 9 Borj Cedria テクノパークの本部棟にて

Fig. 9 Borj Cedria テクノパークの本部棟にて

Fig. 10 SSB計画についてのミーティング

Fig. 10 SSB計画についてのミーティング

Fig. 11  Borj Cedria テクノパーク本部棟周辺の風景

Fig. 11  Borj Cedria テクノパーク本部棟周辺の風景

ミーティングの詳細については割愛するが、Borj Cedria テクノパーク側とSSB側との協力の可能性について活発な議論が交わされた。12時にはミーティングが終了し、

Borj Cedria テクノパークを後にした 。
ようやく昼食。現地事務所の八幡さんのおすすめで、Borj Cedriaからチュニスへ戻る途中、街道沿いの地元客向けの食堂に入ることとなった。

Fig. 12  街道沿いの食堂。新鮮な肉であることを示すためか、「羊頭を掲げて」羊肉が売られている 。

Fig. 12  街道沿いの食堂。新鮮な肉であることを示すためか、「羊頭を掲げて」羊肉が売られている

Fig. 13 豪快に焼かれる肉。イスラム圏なのでお酒は飲まず、コカコーラなどを飲みながら食べる

Fig. 13 豪快に焼かれる肉。イスラム圏なのでお酒は飲まず、コカコーラなどを飲みながら食べる

調理法は日本でおなじみのドネルケバブ(回転させてスライス)やシシケバブ(串焼き)ではなく、豪快な網焼きである。パンをハリッサ(唐辛子+オリーブオイルのペースト)につけながら一緒に食べると非常にうまい 。

4.在チュニジア日本大使館表敬訪問
3月11日(月)、14時。今回の訪問で3度目のミーティングである。在チュニジア日本大使館を訪問し、高原寿一特命全権大使との会談を行った。詳細は割愛するが、どのような形式でチュニジア側と協力関係を構築するのがベストであるか、真剣な議論が交わされた 。

5.El Manar 大学訪問
3月11日(月)、15時30分。筆者は少し疲れてきたが、鯉沼先生・清水氏のコンビはまだまだ元気である。お二人は同い年とのことだが、確実に私よりも元気なのは間違いない。
El Manar 大学は、15部局 で学部生約44000 人、大学院生7260 人、教員3000 人を擁するチュニジア最大規模の国立大学である 。まずは、鯉沼先生からSSBについての簡単な説明が行われた。
ここまでのミーティングでは立場上メモ取り役に徹していた筆者であるが、ここでは大学間交流、学生交流などの活性化について積極的に議論に参加した。時間があれば学内施設や授業の模様を見学したかったところであるが、あと2つのミーティングが残っており、後ろ髪をひかれながら同大学を後にすることとなった。

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Fig. 15 El Manar大学の学生数。理学部がもっとも多く、経済・経営学部、法学部の順に続く

Fig. 16 Prof. Chiheb Bouden、Samia Charfi Kaddour 副学長、Hannachi 氏、Abdelhafidh Gharbi 学長、鯉沼先生、清水氏

Fig. 16 Prof. Chiheb Bouden、Samia Charfi Kaddour 副学長、Hannachi 氏、Abdelhafidh Gharbi 学長、鯉沼先生、清水氏

6.JICA チュニジア事務所訪問
3月11日(月)、16時30分。次はJICAチュニジア事務所への訪問である。在チュニジア日本大使館でのディスカッションを補完する形で、同事務所の富澤所長、滝本氏との意見交換を行った。
月曜日の公式日程は一応これで終わりであり、ホテルに戻ることとなったが、この後、19:00より会食形式でもう一つ重要なビジネスミーティングが行われることとなった 。鯉沼先生・清水氏コンビのバイタリティにはただただ感服するばかりである。

7.INAT所長訪問
3月12日(火)、10時。今回の公式日程の最後として、筑波大学北アフリカ・地中海事務所が置かれているINAT(国立チュニジア農業学院)のMahmoud Elies Hamza 所長にご挨拶に伺った。

Fig. 17 INATのMahmoud Elies Hamza 所長との会談

Fig. 17 INATのMahmoud Elies Hamza 所長との会談

Fig. 18 再び北アフリカ・地中海事務所玄関にて

Fig. 18 再び北アフリカ・地中海事務所玄関にて

8.1時間限定エクスカーション
3月12日(火)、11時。本当に密度の高い訪問スケジュールであった。私のフライトは翌13日の朝の便だったが、鯉沼先生と清水氏はドイツでのミーティングのため、一足早く12日の13:40の便で出発することとなっていた。

Fig. 19 (長身を活かして手前の塀をよけつつ、それらしく撮影した)カルタゴの遺跡(11:01)。

Fig. 19 (長身を活かして手前の塀をよけつつ、それらしく撮影した)カルタゴの遺跡(11:01)。

「来た、見た、”帰った”」という日程はあまりにも気の毒だということで、八幡さんが1時間限定のエクスカーションを企画して下さり、空港にほど近い、カルタゴ遺跡を塀の外から文字通り駆け足で見学することとなった。

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Fig. 20 飛行機の時間を気にしつつ、駆け足で訪れたシディ・ブ・サイドの街並み(11:40頃)

Fig. 20 飛行機の時間を気にしつつ、駆け足で訪れたシディ・ブ・サイドの街並み(11:40頃)

また、白い壁と青い窓飾りで観光スポットになっている、シディ・ブ・サイドの街並みも駆け足ながら、見学できることができた。(八幡さん、有難うございます!)

9.帰国の途へ…!?
シディ・ブ・サイドが空港からほど近いこともあり、余裕をもって、鯉沼先生らの便に間に合うよう、空港に到着することができた。チェックインカウンターに並ぶと、大きな喧噪が空港全体を覆っている。
…この日、数多くのフライトの経由地であるヨーロッパの空港がほぼ全域で大雪のため閉鎖され、一部の便を除いて欠航になったのである。結局、お二人は翌日便に振り替えざるを得なくなった。一同疲れた表情でホテルに戻り、日本での再会を約束しての解散となったのである。
3月12日(火)夕刻。いくら疲れたと言っても、一度も街歩きをしないのでは、チュニスの雰囲気は掴めない。18時少し前に、ホテルにほど近い、カルフールまで歩いてみることにした。
街並みは、ヨーロッパのそれに近いが、とにかく、車の運転が危ない。確実に歩行者よりも車優先の社会である。道路の両側に路上駐車があふれ、まさに、「命懸け」で道路を横断せざるを得ない場所もあった。交通事情については、本当に注意が必要であると実感した次第である。

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Fig. 21 夕刻のチュニスの街並みとカルフール魚売り場

Fig. 21 夕刻のチュニスの街並みとカルフール魚売り場

3月13日(水)、朝6:00.私のフライトは9:05発であるため、暗闇のなかチェックアウトして空港へと向かう。パリ乗り継ぎが2時間を切るやや厳しい接続だったが、チュニス発の便は約1時間遅れ、久々にシャルルドゴール空港内を(一応)大急ぎで走ることとなった。一応、と書いたのは、(予想はしていたものの)パリ‐成田便も機材延着の都合で結局は4時間遅れになったためである。

Fig. 22 チュニス空港内の見事なモザイク画

Fig. 22 チュニス空港内の見事なモザイク画

Fig. 23 昨日の大雪がまだ残るCDG空港

Fig. 23 昨日の大雪がまだ残るCDG空港

最後は季節外れの大雪というトラブルに見舞われたが、それも含めて、今回のチュニジア渡航は密度の高い思い出深いものとなった。おそらく、再びチュニスを訪れることもあるだろう。その時には、また新しい発見が私を迎えてくれるはずである。

Copyright (c) Yoshikazu Suzuki, 2013

フランス:モンペリエ大学との全学協定締結

左よりモンペリエ第一大学のMichel LARROQUE教授、Laurence VIAN学部長、礒田博子所長

左よりモンペリエ第一大学のMichel LARROQUE教授、Laurence VIAN学部長、礒田博子所長

2009年10月から、筑波大学北アフリカ研究センターとフランスのモンペリエ第一大学薬学部との間で結ばれていた部局間協定が、このたび大学全体での交流を定めた全学協定へと拡大しました。これにより、これまでの研究者交流に加え、学生交流も促進されることとなり、2013年春学期には4名のモンペリエ大学院生が筑波大学での短期留学を予定しています。

全学協定締結にあたり、礒田博子北アフリカ・地中海事務所所長は3月のモンペリエ大学訪問時に、Laurence VIAN薬学部長へと、両校学長署名入りの協定書を渡しました。

Sylvie MUNIER准教授より実験室の説明を受ける礒田所長とマイラ研究員

Sylvie MUNIER准教授より実験室の説明を受ける礒田所長とマイラ研究員

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薬品資料館の説明を行うEric Letessier氏

 

また礒田所長は同大学薬学部施設を見学するとともに、学内にある薬品資料館も訪れ、世界各地から集めた薬草、薬品のサンプルを見学し、説明を受けました。当資料館はパリの国立自然史博物館に次いでフランス国内第二位の規模を誇るもので、伝統的に用いられてきた薬となる動植物由来の標本を保存した貴重なものです。こうした資料の利用、協力にはじまり、今後ますますの研究交流と学生交流が行われるための有意義な話し合いがなされました。

各国から収集された伝統的な薬品が並ぶ

各国から収集された伝統的な薬品が並ぶ

薬品資料館の説明を行うYvePELISSIER教授

薬品資料館の説明を行うYvePELISSIER教授

ヨルダン科学技術大学とワークショップを開催

2013年3月17日(日)、ヨルダン・イルビッド市のヨルダン科学技術大学(Jordan University of Science and Technology)で「First Workshop on Promotion of Academic Exchange between Jordan University of Science and Technology & University of Tsukuba」が開催されました。

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このワークショップは昨年締結された両大学間の交流協定を、より活性化させることを目的に、筑波大学とヨルダン科学技術大学の共催で行われました。日本からの発表者4名、ヨルダンからの発表者3名に加え、当日はAbdallah Malkawi学長をはじめHani Abu Qdaisクイーン・アルアブドゥラ環境科学技術センター長ほか、多くの研究者と学生が来場しました。
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ワークショップはヨルダン科学技術大学側の連絡調整責任者であるMajed Abu-Zreig教授と筑波大学側の連絡調整責任者の入江光輝准教授の開会の挨拶にはじまり、小 屋-平主任(北アフリカ研究センター)による筑波大学の紹介や留学制度の説明に続いて、岡本直久准教授(システム情報系)、Turki Obaidat教授(工学部)、入江光輝准教授(生命環境系)、Majed Abu-Zreig教授(工学部)、上山一研究員(北アフリカ研究センター)、Qasem Hamouri教授(ヤルムーク大学・経済経営学部)により各々の研究科の紹介や協力可能な専門分野の研究について講演が行われました。
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本ワークショップによって大学相互の理解が深まったことで、今後のヨルダン科学技術大学と筑波大学の間の学術交流、学生交流の深化が期待されます。
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【活動報告】JSPSアジア・アフリカ学術基盤形成事業セミナー開催

2013年2月27日(水)、筑波大学北アフリカ研究センター、北アフリカ地中海事務所共催による日本学術振興会アジア・アフリカ学術基盤形成事業平成24年度セミナーを開催いたしました。

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エジプトからWafaa M. Amer氏(カイロ大学)、Hany A. El-Shemy氏(カイロ大学)、チュニジアからLokman Zaibet氏(カルタゴ大学)、Mohamed Kefi氏(水研究テクノロジーセンター)、モロッコからMimoun Mokhtari氏(ハッサンⅡ世農獣医大学)、Mohammed Yessef氏(ハッサンⅡ世農獣医大学)、Mohammed Dehhaoui氏(ハッサンⅡ世農獣医大学)を講演者としてお招きし、「北アフリカの伝統的植物の高度利用による産業化シーズ開発と新市場創出」と題して行われました。

セミナーは、駐日エジプト共和国Mohamed E. El-Sharkawi文化参事官のオープニング・リマークにより始まり、学内外から53人が参加。北アフリカの伝統植物の高度有効利用研究について,チュニジア、エジプト、モロッコとの共同研究の成果について、また、北アフリカ食薬シーズ産業化とイノベーション創出に向けた今後の展望について報告がなされました。会場参加者からの議論も活発に行われ、北アフリカ各国と日本との共同研究の推進と協力体制の強化につながることが期待されます。

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【活動報告】2012年度ARENA-CANMRE特別セミナー開催

2013年2月26日(火)、筑波大学北アフリカ研究センター、北アフリカ・地中海事務所共催による特別セミナーを開催いたしました。

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チュニジアからHamed Ben Dhia氏(スファックス大学)、Jamila Tarhouni氏(国立チュニジア農業学院)、アルジェリアからAmine Boudghene Stambouli氏(オラン科学技術大学)、山口浩氏( 産業技術総合研究所)を講演者としてお招きし、「北アフリカにおけるイノベーション創出を目指した水・エネルギー資源の高度利用」と題して行われました。

セミナーは、駐日チュニジア共和国Elyes Kasri大使および駐日モロッコ王国Lahoucine RAHMOUNI参事官のオープニング・リマークにより始まり、学内外から48人が参加。北アフリカ諸国における水資源やエネルギー資源の開発・利用状況と、持続可能な資源開発や高度利用に向けた取組について、研究報告がされました。また、日本のエネルギー政策の現状と展望についても報告がありました。会場参加者からの議論も活発に行われ、北アフリカ諸国と日本のイノベーション創出に向けた研究協力体制の強化が期待されます。

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