カテゴリー別アーカイブ: 80 国別

チュニジアSATREPS: 礒田センター長、中嶋教授がチュニジアを訪問しました。

2019年3月19日(火)~23日(土)まで礒田センター長、中嶋教授がチュニジアを訪問しました。
今回の訪問では2019年11月29日~12月1日に開催が決定したチュニジア・日本文化・科学・技術学術会議(TJASSST2019)および2019年度SATREPS合同調整会議について、ホスト研究機関であるスース大学を訪問したほか、スファックス国立エンジニアリングスクール(ENIS)、スファックス・バイオテクノロジーセンター(CBS)、ボルジュセドリア・バイオテクノロジーセンター(CBBC)のメンバーとの研究進捗協議、カルタゴ大学、高等教育省、チュニジア農業漁業連盟(UTAP)の表敬、民間企業Boudjebel VAC PA社との研究進捗協議を行いました。

左から中嶋教授、スース大学Moez KHENISSI副学長、ハラビ教授、Dr. Kefi (CERTE)

スファックス国立エンジニアリングスクール(ENIS)、スファックス・バイオテクノロジーセンター(CBS)との協議。筑波大学博士課程留学生を中心としたチュニジア産オリーブオイルのブランディングのための産地判別技術(地縁技術)開発の進捗を確認。

ENISの研究室を視察

カルタゴ大学を訪問。左から礒田教授、Riadh ABDELTATTAH副学長、Nadia MZOUGHUI AGUIR 副学長、中嶋教授、ハラビ教授

チュニジア高等教育省訪問。左から中嶋教授、礒田教授、Rym SAIED高等教育省研究活用新総局長、ハラビ教授、Samia CHARFI-KADDOUR科学研究総局長(前研究活用総局長)

カスリ元駐日チュニジア大使、農村女性の生活向上を支援しているUTAPおよびアフリカ女性農業者連盟と協議・意見交換を行なった。

デーツ輸出大手BOUJEBEL VACPA社を視察。デーツ製品のバイプロダクトであるデーツシートの有効利⽤に関する共同研究の進捗について協議を行なった。

エジプト国Kafrelsheikh大学 Maged El-Kemary学長がARENAを訪問

2019年3月5日(火)、エジプト国Kafrelsheikh(カフルエルシェイク)大学のProf. Maged El-Kemary学長と在京エジプト大使館のHany A. El-Shemy参事官がARENAを訪問し、礒田センター長、中嶋副センター長、イスラム助教が対応しました。学長は、Kafrelsheikh大学が2006年に新設された大学があるが、科学技術分野で同国トップの大学とのこと、また、新たに創薬センターを設立しており、本学ARENAとの連携に強い意欲を示された。ARENAとしても今後の同大学への訪問など交流を進めていきたい旨、回答した。

H30年度ARENA特別セミナーUtilization of Water and Natural Resources for Sustainable Developmentの開催

2019年3月12日(火)、バングラデシュとチュニジアから電気工学と水管理に関する2名の研究者を招聘し、平成30年度のARENA特別セミナーUtilization of Water and Natural Resources for Sustainable Developmentを筑波大学にて開催いたしました。中嶋光敏教授による開会のあいさつに続き、まずはラジシャヒ大学(バングラデシュ)電気工学研究科のAbu Bakar Md. Ismaili教授により、“Possibility of Solar Energy Harvesting With Silicon Extracted from the Padma River Sand of Bangladesh”と題された講演が行われました。イスマイリ教授は佐賀大学で学位を取得され、日本の研究機関との共同研究を長年行ってこられました。このたびの講演は、本センターのIslam M. Monirul助教との共同研究にも関わるもので、バングラデシュ、パドマ川の砂から高純度のシリカを抽出し、太陽光電池を生成するなど、持続的開発に向けたバングラデシュ独自の資源の有効利用について詳細な説明が行われました。続いてボルジュセドリア・エコパーク、水資源研究技術センター(チュニジア)のMohamed Kefi博士より、“Adoption of Environmental Strategies towards Sustainability in Tunisia”と題した講演が行われました。Kefi博士は筑波大学で学位を取得され、SATREPSなどの本センターのプロジェクトに共同研究者として深く関わられてこられました。また、毎年チュニジアで開催しているTJASSSTにも参加いただいております。講演は世界規模での気候変動や人口増加などによる環境変化のなか、水資源を確保し、また安定的に供給するための国際的な指標、国連のMDGsやそれに続くSDGsの政策について行われました。またチュニジアを事例としてそうした国際的なポリシーがどのように適応されているのかを検討し、最後に国家間の協力や産学連携などこれからの課題を提案されました。本セミナーには本学教員や留学生など28名が参加し、講演の後には参加者から次々と質疑が行われ、講演者との議論が活発に行われました。

講演を行うIsmaili教授

講演を行うKefi博士

質疑応答の様子

講演者及び参加者

 

モロッコSATREPSハッサンII世農獣医大学で搾油機材の試験運転を実施しました。

2019年3月7日(木)、モロッコSATREPSプロジェクトの研究機関であるハッサンII世農獣医大学に、2016年のプロジェクト開始当初から慎重に検討を重ねてきたアルガン、オリーブ、サボテン等の搾油機と関連機材が導入されました。同11日(月)には、これら機材を製造したLes Atelier Afyach社のエンジニアがIAVを訪問、試験運転を実施しました。

試験運転では、製品化技術開発グループのMohamed ZAHAR主任教授、Tari OUCHBANI准教授、そして先生方が担当する修士課程の学生2名の他、バリューチェーン分析グループのOuiam LAHLOU教授と修士課程の学生も参加し、エンジニアの説明を聞きつつ、特に搾油段階における温度コントロールについて、熱心なディスカッションが行われました。

通常、これら機材はアルガンやサボテン等のオイルや関連製品を生産する女性組合や企業向けに、高温で、短時間に大量の搾油を行うことを目的として製造されています。 しかし、本プロジェクトでは、筑波大学の中嶋光敏教授と搾油機の仕組みを確認の上、OUCHBANI准教授が何度も業者へ説明・議論し、モロッコのアルガン、サボテン・オイル製造現場で実際に利用されている機材の搾油ヘッド部分に温度測定機能を追加するなど、研究目的を踏まえた独自のアレンジを追加しています。今後は、学生達を指導しながら、搾油時の機材各所の温度、そして搾油速度が成果品となるオイルや残渣に与える影響を調査し、ベストな状態となる組み合わせを追及します。4月には生態系分析グループと連携した産地別アルガンの品質の特徴解明に向けたフィールド調査も予定されており、モロッコにおける食品工学の拠点を目指してIAVでの研究活動が本格的に始動します。

2019年1月、中嶋教授(右)の助言を受けるウチバニ准教授(中央)と業者エンジニア(左)

3月11日、試験運転で学生へ課題提起を行うウチバニ准教授(右から二人目)とザハール教授(右)

搾油の入り口と出口、出てくる油の温度を測定中

研究開始です。

 

モロッコSATREPS:生態系解析グループの合同フィールド調査開始。

2月24日からモロッコSATREPSプロジェクト第3グループ生態系解析チームの合同調査が始まりました。同グループは機能性植物の生態環境調査、産地判別技術の開発を目的に、筑波大学生命環境系の川田清和助教と、長年モロッコ国中の野山を歩き回り、植物生態系に精通するハッサンII世農獣医大学(IAV)のMohamed YESSEF教授が中心となりサンプルを収集、様々な食薬植物の生態環境にかかる共同研究を進めています。

今回の合同調査から、東京農工大学大学院で国際環境農学を指導されている藤井義晴教授と、IAVのYasmina IMANI教授と連携し、収集された膨大な植物のアレロパシー(Allelopathy:他感作用)作用を研究し、テータベースに纏めていく予定です。アレロパシー効果のある植物は、抗酸化作用など食薬機能を持つ場合が多く、プロジェクトへの付加価値の高い貢献が期待されています。

合同調査には、YESSEF教授が新たに受け入れた修士課程の学生も同行し、日本・モロッコ双方の研究者からフィールドで細かい指導を直接受けました。先生方の培ってきた知見が若い次世代へ引き継がれていきます。

サンプル収集の様子 (アガディール海岸線)

  アルガンの葉のポリフェノール測定 (山の斜面)

 

 

サンプル収集場所の土も採取します。

今後の研究方針を説明する藤井先生

 

モロッコSATREPS:SDGsビジネス支援事業調査団がIAVを訪問

2019年2月11日、JICAが支援するSDGsビジネス支援事業「女性の雇用創出のための アルガンオイル生産・販売ビジネス調査」で、プロジェクトを総括するジェイ・シー・ビー・ジャポン社の板橋マサ江代表取締役を団長とする調査団が、現在本センターが実施中のSATREPSプロジェクトのカウンターパートであるハッサンII世農獣医大学(IAV)を訪問しました。

日本でも一躍注目を集めるアルガンやサボテン関連製品ですが、アルガン原産国であるモロッコでは、生産の主力は農村女性達が構成する小規模組合が担っています。本プロジェクトでは、ジェイ・シー・ビー・ジャポン社とモロッコのサハラ・カクタス社が連携し、日本から独自に開発した機材を導入、伝統的手法による女性達のケガのリスクを低減し、且つ、アルガンの品質確保に配慮した作業環境を整備・定着させることで、持続的な所得機会の向上を目指します。

今回の訪問では、SATREPSプロジェクトでIAVが中心に実施している品質分析や加工技術の開発、アルガン等の生態系解析と産地別特性の判明へ向けた研究、バリュー・チェーン分析につき、活発な意見交換が行われました。今後も、こうした情報交換を継続し、両案件の相乗効果の発現を目指します。近い将来、IAVで認証された高品質なアルガン等関連製品が、日本の消費者へ届くことが期待されます。

モロッコSATREPSに(株)ADEKA斎藤主任研究員が来訪しました。

2019年1月9日~15日まで、礒田博子研究代表、中嶋光敏教授と共に、(株)ADEKA研究開発本部斎藤雅子主任研究員がモロッコを訪問、SATREPSプロジェクト・サイトの視察、アルガンやオリーブ残渣の付加価値化へ向けた第一回現地調査を実施しました。

調査では、共同研究機関であるハッサンII 世農獣医大学(IAV)やカディ・アヤド大学(UCA)の研究室を視察、モロッコ側研究者との意見交換を行いました。また、生態系解析グループのユッセフIAV教授、製品化技術グループでSATREPSラボ主任のウチバニ博士と共に、モロッコ有数のオリーブ関連製品企業であるアトラス・オリーブ・オイル社の農場視察をはじめ、アルガンの産地であるエッサウィラやアガディール地方を訪問、関連製品を生産・販売する女性組合や農協で、セクター全般の現状や残渣の活用状況にかかる情報収集とサンプルの回収を実施しました。

筑波大学と(株)ADEKAは共同研究協定を締結。今後は、日本・モロッコ両国の企業の参画による産学連携研究開発の促進が期待されています。

アトラス・オリーブ・オイル社会長,社長 と共に

アルガン・オイル生産現場の視察

アルガン生息状況の視察

カディ・アヤド大学での協議