【FSPモロッココース現地レポート】2015年8月1日 タンジェより

フルサ・サイーダプログラム(モロッココース)参加生の社会国際学群社会学類3年・岩佐直斗さんから、現地レポートが届きました。


AUIの生徒で、テニスを通じて友達になったイェッシンです。

AUIの生徒で、テニスを通じて友達になったイェッシンです。
(7月6日 AUIテニスコートにて 撮影者 岡元)

2015年8月1日 タンジェより
AUIでの生活のほとんどがラマダーン期間で、日本とは異なる時間間隔に戸惑うことが多々ありました。例をあげると、ショップがあいている時間や、カフェがあいている時間です。日中は開いておらず夜遅くなると開くといったものです。
そんな慣れない環境の中、私たち筑波大生はクラスの子とお互いに協力しあいプレゼンテーション、3回のテストを乗り切り修了証明書をいただくことができました。

私は、私自身筑波大学でスポーツをする身としてラマダーン期間中のスポーツの取り組方に興味をもちました。ラマダーン中といえどもテニスをしている人はいました。そこで、声をかけ友達になり、次の機会にテニスをする約束をして連絡を待っていると、誘われる時間はいつも深夜でした。なぜだろうと初めは疑問に思いましたが、モロッコで生活しているうちに時間感覚が日本とはかなり異なることがわかりました。
深夜には授業の関係上テニスができないので夕方にテニスをしたのですが、相手のモロッコ人はこまめに休憩を要求したり、かなり疲れたそぶりを見せたりしていました。
もっとも驚いたことは、水を買って口には含むが全て吐き出していたことです、イスラムの規律はスポーツをする上でも守らなくてはならないものなのだと実感しました。しかし、オリンピックやワールドカップとなると話は別のようです。ロンドン五輪の例では大会中にラマダンが重なり、断食を行う選手がいる一方で、サッカードイツ代表のエジル選手やスイス代表の選手は断食はしないと明言しています。エジプトのイスラム最高権威であるアリ・ゴマー師は「ロンドン五輪に参加している選手は旅行中にあたり、日中も飲食が許される」というファトワ(宗教見解)をだしていますが、最終的には選手自身の判断にゆだねられるという。
私の個人的な意見としてはイスラム教は世界三大宗教といわれるほど、信仰者の数も多く、影響力のかなり大きな宗教であるので、ラマダーンの時期を考慮した日程に大会自体をずらしたほうが良いとかんがえます。なぜなら宗教の教えを厳格に守っているイスラム教の選手に断食という宗教の教えを守るか、国の誇りを背負って戦う4年に1度の大会を万全の状態で望むかの選択をせまるのはあまりにも酷なことだと考えるからです。現地でのスポーツを通じて世界の取り組みにも目を向けることができました。自ら実感できた経験をいかしこれからもこのような問題の推移に注目していきたいです。

社会学類 岩佐直斗

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