【FSPヨルダンコース現地レポート】ヨルダンで印象的だった訪問地

フルサ・サイーダプログラム(ヨルダンコース)参加生の社会学類2年・宮部祥代さんから、現地レポートが届きました。


ヨルダンから帰国し、はや数日が経ちました。9月に入り、日本は徐々に涼しくなりつつありますが、ヨルダンでの暑くもさっぱりとした快適な気候が恋しく思われます。

さて、私はヨルダンで訪れた観光名所について振り返りたいと思います。北はウンム・カイスにベイト・ラース、グウエイルベ、アジュルン、ジェラシュ。首都アンマンにあるローマ劇場やアル・フセイニ・モスク。そして、かの有名な死海にペトラ。更に、砂漠の真ん中で星空のもと眠りに就いたワディ・ラム、紅海の臨むアカバ。今回は、その中でも特に私が印象的であると感じたウンム・カイスとペトラ、ワディ・ラムについて紹介させていただきます。

ウンム・カイスは、ゴラン高原と、国境のヤルムーク渓谷を挟んで向かい合う尾根の上にある、シリア国境に程近い村です。場所が場所だけに、プログラム参加者だけで訪れるのは危険だろうと諦めかけていましたが、なんとヨルダンに到着した当日に、現地でお世話をしていただいたMajed先生が連れてきてくださりました。ヨルダンでの初めての夕食は、ゴラン高原とガリラヤ湖が見渡せるレストハウスで、沈みゆく夕日を眺めながら。その美しさは形容しがたいものでした。日が落ち、イスラエルには煌々と明かりが灯っているのに対し、パレスチナ側はほとんど明かりが見えず暗闇が広がっていることに気づき、複雑な感情を抱いたのを覚えています。

ヨルダン観光におけるハイライトといえる、映画インディージョーンズの舞台にもなったペトラ遺跡は、まず昼から夕方にかけて参加者全員で訪れた後、別行動をさせていただき、更に夜と翌日の早朝、合わせて三回訪れましたが、どの時間帯も独自の魅力がありました。その中で私が最も感銘を受けたのは、週に三回だけ開催される、ペトラ・バイ・ナイトという夜のイベントです。ここではゲートから1500本ものろうそくがライトアップされ、辿り着いたエル・ハズネ前の広場では、ベドウィンがウードというアラブギターの演奏に加え歌と昔語りを披露し、参加者は座ってシャイ(ミントティー)を頂きながらそれを楽しむことができます。昼間とは違い、静かで幻想的なペトラの魅力を味わえました。

ヨルダンの南部、アカバやサウジアラビアの国境に程近い砂漠にあるワディ・ラムでは、ジープツアーとキャンプに参加しました。ツアーでは、映画アラビアのロレンスに関するロレンスの泉や標高1650mのハザリ山峡の裂け目であるハザリ峡谷、ダイナミックなウンムーフルース石橋などを訪問。砂漠の山をジープで超えるときは揺れが大きくスリル満点で、ベドウィンと相談して場所を決めた奇岩の下で食べる昼食は、風以外の音が何も聞こえず貴重な体験でした。4時間のツアーを申し込んでいたにも関わらず、結局サンセットを眺めるまで6時間も付き合ってくれ、夜は他の参加者と共に、ちょっとしたサプライズのあるアラブ料理に舌鼓を打ちました。そしてテントの近くにマットレスを敷き、流れ星を数えながら眠りに就くときは、物に満たされなくても贅沢な気持ちが味わえることを実感した瞬間でした。

長々と書き連ねましたが、ヨルダンは他にも数えきれないほどの素晴らしい場所・人に溢れていて、感じ方も人により千差万別だと思います。また、ヨルダンコースは、アラビア語の授業の後や休日などの空き時間を利用し、自ら旅の構想を練り、実行することのできる自由度の高い研修といえます。私は実際の参加者として、声を大にしてこのプログラムをお勧めすることができます。
最後に、私たちのお世話をしてくださった全ての方々に心よりお礼申し上げます。本当にありがとうございました。

ペトラ遺跡の最奥地、エド・ディルにて

ペトラ遺跡の最奥地、エド・ディルにて

宮部祥代

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