フルサ・サイーダプログラム チュニジアコースが修了しました

フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース担当の岩崎真紀助教から、以下の報告がありました。


2014年7月7日に始まったアラビア語短期研修フルサ・サイーダプログラム チュニジアコース(FSPTC)が8月9日に無事修了しました。参加生の牧野真理子さん(国際地域修士1年)、小川湧司さん(人文1年)、堀内栞さん(比文3年)、佐藤萌さん・荒井大樹さん(国際2年)、山中巧さん(国際4年)、嶋村安祐美さん(教育3年)、田中千智さん(生物2年)は全員留学先のブルギバスクールから修了証書と成績証明書をいただきましたが、このうち佐藤さんはアリフクラスの、嶋村さんはバークラスの首席という快挙でした。昨年は大伴史緒さん(国際地域修士2年、今年度FSPアシスタント)も所属クラスの首席でしたので、2年連続です。

本プログラム担当教員の岩崎は8月6日、小屋主任は8日にチュニス入りし、参加生たちに会いましたが、8名とも疲れたところはまったくなく、充実して、キラキラと輝いているかのようだったのが大変印象的でした。ブルギバスクール事務局長によれば、今夏の夏期研修参加者総数は414名、うちイタリア人127名が最も多く、ついでフランス、スペイン、韓国、米国などからの参加者があったそうです。Office des tunisiens à l’étranger (OTE:海外在住チュニジア人事務局)の支援により、両親もしくは片親がチュニジア人の場合、チュニジア国が研修費を負担する制度があるため、欧州在住の移民2,3世が多いのも特徴的です。参加生はチュニジア人、また、いろいろな国の学生と知り合えると同時に、FSPTC生同士、さらには、同時期に留学していた京大の学生さん(本学学生の弟さん)とも親しくなり、グローバルかつ(現地、日本、筑波という多様な意味においての)ローカルな「つながり」を構築することができました。この経験をきっかけとして、今後アラブを再訪し、現地の人々ともより深く知り合っていくことができるでしょう。昨今、中東に関する話題の多くはテロリズムや内戦に関することですが、参加生たちは現地での体験により、メディアで語られる中東の姿が一面的なものでしかないことがよく分かったと思います。これからは、自身の体験をいろいろなところで発信し、日本と中東の架け橋になっていくことでしょう。

8月8日には、駐チュニジア共和国高原寿一日本大使のご厚意により、参加生8名、八幡暁彦チュニスオフィス駐在コーディネータ、小 屋- 平北アフリカ研究センター主任(8月)と岩崎の計11名もが、公邸での着席式夕食会にご招宴いただきました。高原大使には6月にご来学いただき、大変示唆に富むご講演をいただきましたが、大使館での歓談の際にも、その博覧強記ぶりに皆、感嘆しました。

なお、岩崎の出張経費の一部は、本学人文社会系の競争的資金「平成26年度人文社会系〈研究・教育・社会貢献〉プロジェクト」に依っています。現在、多くの予算は、研究と教育に分けられており、ひとつの予算を使った海外出張で、研究と教育の両方を行うことは、理論上、難しいのが実情です。しかし、上記プロジェクトは、「系の教育研究のさらなる発展や、地域連携、国際連携のさらなる進展に資するテーマ」を求めているという点において、申請者が、現地を訪れ、研究および教育の両活動を行うことも推奨する画期的なものであり、本出張にとり大変有益であったことを申し添えるとともに、人文社会系にお礼申し上げます。

また、先般も述べましたが、参加生たちのブルギバスクールの授業料については、駐日チュニジア共和国大使館および同国高等教育省(文科省)のご尽力により、FSPTC参加生全員、免除いただきました。同様に、寮費に関しても資金援助をいただきました。チュニジア共和国の寛大なご対応に心より感謝申し上げます。

チュニジア政府からの授業料など免除とJASSO奨学金付与により、1人あたり総経費(19~25万円程度)から10万円分近く安価になったことで、参加生のひとりは「筑波で1か月生活するのと同じくらいしかかからなかったので、家族に通常以上の援助を頼む必要はなく、大変助かった」と述べていました。また、来年度以降は集中授業として単位が出るべく、関係各所と交渉中ですので、来年度以降、本プログラムはさらに発展していくことでしょう。来年度も多くの本学学生が参加することを楽しみにしています。

参加生、八幡コーディネータ、現地出張中の河内助教、岩崎の夕食会(2014.8.7.)

参加生、八幡コーディネータ、現地出張中の河内助教、
岩崎の夕食会(2014.8.7.)

ブルギバスクールで修了証書を授与された参加生たち、小 屋 主任、岩崎(2014.8.10.)

ブルギバスクールで修了証書を授与された参加生たち、
小 屋主任、岩崎(2014.8.10.)

 

広告

コメントは受け付けていません。