北アフリカ研究センター入江光輝准教授らの研究成果の公表について

2013WasteandBiomassValoWaste and Biomass Valorization 誌(April 2013)に、北アフリカ研究センターの入江光輝 准教授、韓 畯奎 准教授、河内敦 助教、柏木健一 助教、礒田博子 教授、INAT(チュニジア)のJamila Tarhouni教授、スファックス大学(チュニジア)のMohamed Ksibi教授らの研究成果「In Vitro Testing and Commercialization Potential of Extracted Fulvic Acid from Dredged Sediment from Arid Region Reservoirs」が掲載されました。

要約: 乾燥地の貯水池では、堆砂(河川水で運ばれる土砂が貯水池内で沈降して溜まること)によって運用直後から貯水容量が急速に減少していき、利用可能な水資源量を減らすことが問題となっています。これに対して浚渫などの有効な対策はありますが、費用が高額で経済発展の途上にある国々では対策が取られていないのが実状です。
そこで貯水池から浚渫した底泥を有効利用して商品化し、その販売利益によって浚渫費用にあてることによって経済的負担を軽減することを提案しています。
本研究では有効利用案の一つとして底泥中に含まれている腐植物質に注目し、その機能性食品としての可能性を検討しました。結果として現地で採取した貯水池底泥から抽出した腐植物質をバイオアッセイによって評価したところ、ATP産性向上と抗アレルギー性の機能性を確認することができました。さらにそれを製品化する場合の加工コスト-販売利益-浚渫費用の経済的バランスを精査し、事業化の可能性について検討しました。
本研究は「水資源」の問題に対する解決方法の提案を起点とし、「バイオサイエンス」と「開発経済学」的評価手法を用いた研究で、3分野の研究者が連携して地域特有の問題に取り組んだ北アフリカ研究センターならではの学際的研究です。

→論文の全文がこちらのサイトで閲覧できます。

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